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1998 Fiscal Year Annual Research Report

EU統合下におけるフランスの空間動態

Research Project

Project/Area Number 10041062
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

高橋 伸夫  筑波大学, 地球科学系, 教授 (50015773)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小田 宏信  桜花学園大学, 人文学部, 講師 (30280001)
平 篤志  香川大学, 教育学部, 助教授 (10253246)
松村 公明  秋田大学, 教育学部, 助教授 (20261646)
村山 祐司  筑波大学, 地球科学系, 講師 (30182140)
手塚 章  筑波大学, 地球科学系, 教授 (60155455)
KeywordsEU / フランス / リール / 空間動態 / 都市 / 人文地理学 / ユーロトンネル
Research Abstract

本研究は,第2次世界大戦,深化の道を着実にたどってきたEU統合の下で,フランスの国土空間がどのような地域変容を動態的に遂げつつあるかを地域実態に即して具体的に解明することを目的としている
本年度は,フランス北東部のリール大都市圏を研究対象にした リール大都市圏は伝統工業の衰退により長らく経済的な危機にあえいできたが,ビルスーブ・ダスク(テクノホリス)の建設や新幹線(TGV)の駅に隣接した都心再開発計画(ユーラ・リール計画)など,ユーロトンネルの開通に伴うEU内での有利な空間的位置を活用した動向がみられる,現地で以下の事項を調査した
・産業空間の動態に関しては,1)繊維・鉄鋼産業などの衰退工業地域における構造転換事業の展開2)ユーロトンネルの開通にともなう新駅周辺地区の整備
・地域社会の動態に関しては,1)都心再開発の都市内部構造の変化2)住民の人口動態特性と人工移動特性3)住民の余暇行動と地域の観光開発
この結果,180度(半円)の都市圏と揶揄されたフランス辺境の工業都市リールは,ユーロトンネルやTGVの開通によって,パリ,ロンドン,プリュッセルへの近接性を飛躍的に高め,いまやヨーロッパにおける交通の要衝に成長し,経済的後背地を広げていることが解明できた TGNが停車するユーロ・ヨーロッパ駅周辺には高層オフィスビルをはじめ,大型ショッピングセンター,世界貿易センター,国際展示・会議場などが近年相次いで完成し,この地区には立地優位性に注目して,外資系金融機関や多国籍企業の本社立地もみられるようになった パリやロンドンからのビジネスマンや買物客も増加傾向にあることが明らかになった
リールでの調査の後,フランス西部,ベルギー,オランダ,ドイツ,スウェーデン,フィンランドの大都市を対象に,国際化の進行に伴う市内内部構造の変容について,広域調査を実施した

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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