1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 一般 |
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
野邊 政雄 岡山大学, 教育学部, 助教授 (90218347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蘭 由岐子 賢明女子短期大学, 生活学科, 助教授 (50268827)
蘭 信三 京都大学, 留学生センター, 助教授 (30159503)
鰺坂 学 同志社大学, 文学部, 教授 (60135960)
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Keywords | メルボルン / 社会参加 / パーソナル・ネットワーク / 集団参加 / ネイバーフッド・ウォッチ / エスニシティ / 戦争花嫁 |
Research Abstract |
野邊は1999年6月にメルボルンに行き、社会調査の調査員を雇用するためのアレンジをおこなうとともに、1998年に作成した調査票の質問でうまく調査ができるかどうかを確認した。野邊は同年8月から11月にかけて再びメルボルンに行き、調査員を使い、メルボルンの20歳以上55歳未満の女性が組織する人間関係(親族関係、近隣関係、友人関係、職場仲間関係)や地域住民組織への加入を調査した。メルボルン郊外の2つの地域で、合計で201人の女性に調査をすることができた。調査実施中に野邊自身も調査地に行き、どのような地域生活をその住民がおこなっているかの聞き取り調査をおこなった。メルボルン滞在中に、野邊はメルボルンの調査対象地の地域史や国勢調査のデータを集めた。日本に戻ってきてから、野邊は女性を対象に行った調査のデータをコンピューターに入力する作業をはじめた。2000年の6月ころにこの作業を終了する予定である。鰺坂は1999年7月から8月にかけて、メルボルンでホームステイをし、メルボルンの住民の近隣社会での生活を参与観察した。また、地域住民組織の会合に出席して参加者にインタビューをするなどの方法で、ネイバーフッド・ウォッチ(防犯組織)をはじめとする地域住民組織の調査をおこなった。また、鰺坂は州立図書館やモナシュ大学図書館で研究課題に関する文献を探した。メルボルン滞在中、客員研究員として滞在したモナシュ大学日本研究センターで、鰺坂はオーストラリアの日本研究者を対象に日本の町内会に関する講演をおこなった。鰺坂の講演は好評で、参加者から多くの質問が寄せられた。蘭信三と蘭由岐子は1999年12月と2000年2月にオーストラリアに行き、日本人戦争花嫁のライフ・ヒストリーの聞き取り調査をおこなった。ワーンは日本人研究者がメルボルンで調査をおこなったときに、助言を与えた。
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Research Products
(1 results)