1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041076
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
比屋根 照夫 琉球大学, 法文学部, 教授 (10045172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 昌英 琉球大学, 法文学部, 助教授 (70244283)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)
前門 晃 琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
山里 勝己 琉球大学, 法文学部, 教授 (80101450)
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
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Keywords | アメリカ統治下の沖縄 / 異文化接触 / 戦後沖縄移民 / アメリカの沖縄県出身者 / 戦後沖縄思想 / 環境政策 / 言語政策 |
Research Abstract |
本年の研究課題は「アメリカ統治とその戦後沖縄の文化形成への影響」であるが,このテーマに沿って本年の調査は8月30日から9月17日まで,アメリカ合衆国・ロサンゼルス・オアフ島・ハワイ島において文献調査,資料収集,関係者とのインタビューを実施した。この間に収集した関係文献および資料はおよそ500点に達し,その大半はすでに整理され,有効に活用できる段階にある。インタビューについては現在整理中であり,今後文献資料とともに本研究に有益な示唆をもたらすものとなろう。本年の研究によって得られた成果は少なくない。1.調査研究で収集された膨大な文献資料の解読をとおして,アメリカ統治下における戦後沖縄の文化形成への異文化の影響の実態がこれまでの研究以上に明らかになったこと。 2.アメリカ統治とその戦後沖縄の文化形成への影響について,思想史,言語政策,アメリカの文化・教育政策,移民史,沖縄系移民と戦後沖縄文化の形成,環境政策の分野からも解明されようとしており,総合的・学際的な分析が可能になったこと。 3.アメリカの沖縄像と沖縄のアメリカ像が沖縄統治関係者,現代アメリカの沖縄研究者,琉球政府関係者,戦後沖縄移民,アメリカ留学経験者へのインタビューによって双方が有する他者像の分析が可能になったこと。4.沖縄と類似する歴史的経験を持つ他のアジアおよび島嶼地域におけるアメリカ統治下での異文化接触の構造の分析が可能になったこと。
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