1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041076
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Section | 一般 |
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
比屋根 照夫 琉球大学, 法文学部, 教授 (10045172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 昌英 琉球大学, 法文学部, 助教授 (70244283)
山里 勝己 琉球大学, 法文学部, 教授 (80101450)
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)
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Keywords | アメリカの沖縄像 / 沖縄のアメリカ像 / 米国民政府 / 琉球政府 / 言語教育政策 / 教育政策 / 文化政策 / 戦後沖縄の文化形成 |
Research Abstract |
本年度の研究課題は「アメリカの沖縄像と沖縄のアメリカ像の分析」であるが、このテーマに沿って本年の米国の調査は平成11年9月4日から16日までと、11月8日から11月14日まで、そして平成12年1月8日から1月14日までの3回に分けて行われた。調査はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコ及び同市近郊・ワシントンD.C.及び同市近郊・ハワイ州オアフ島・ミシガン州イースト・ランシング市において文献調査、資料収集、関係者とのインタービューを実施した。本年度の調査で収集した関係文献および資料はおよそ600点に達し、その大半はすでに整理され有益に活用できる段階にある。インタビューについては現在整理中であり、今後文献資料とともに本研究に有効な示唆をもたらすものとなろう。本年度の研究によって得られた成果をまとめると次のようになる。 1.調査研究で収集された膨大な文献資料の解読を通して、統治者のアメリカが沖縄をどう見ていたのか、また被統治者の沖縄がアメリカをどう見ていたのかがこれまでの研究以上に明らかになった。 2.アメリカの沖縄像と沖縄のアメリカ像に関して、米国民政府(USCAR)の言語教育政策、文化政策、教育政策、移民政策と、それに対する琉球政府の諸政策や、戦後のアメリカへの移民、戦後沖縄の文化形成を総合的・学際的に分析することが可能となった。 3.アメリカの沖縄像と米国民政府の言語政策及び文化・教育政策の連関がこれまでの研究以上に明らかになった。 4.沖縄と類似する歴史的経験をもつ他のアジアおよび島嶼地域におけるアメリカ統治下での統治者と被統治者の双方が有する他者像の構造分析が可能になった。
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Research Products
(2 results)