2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041076
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
比屋根 照夫 琉球大学, 法文学部, 教授 (10045172)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 昌英 琉球大学, 法文学部, 教授 (70244283)
前門 晃 琉球大学, 法文学部, 教授 (60190287)
上里 賢一 琉球大学, 法文学部, 教授 (50101457)
金城 宏幸 琉球大学, 法文学部, 助教授 (50274874)
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Keywords | 異文化接触 / 国際比較 / 言語政策 / 高等教育政策 / 同化と異化 / ハワイ / 白人主流文化 / マイノリティ |
Research Abstract |
本年度の研究課題は「アメリカ統治と異文化接触の国際比較」であるが、このテーマに沿って本年度の米国での調査は、アメリカ合衆国ハワイ州ハワイ島、マウイ島、カウアイ島、オアフ島、アリゾナ州フェニックス市において文献調査、資料収集、関係者とのインタビューを実施した。また、平成12年5月の琉球大学50周年記念式典に参加するため訪沖したミシガン州立大学派遣教授団のメンバーにもインタビュー調査をすることができた。本年度の調査で収集した関係文献および資料はおよそ500点に達し、今後本研究に有益な示唆をもたらすものとなろう。本年度の研究によって得られた成果をまとめると次のようになる (1)調査研究で収集した文献資料等の分析を通して、沖縄とフィリピンにおけるアメリカ(米国)文化との異文化接触の国際比較、また沖縄における沖縄人とアメリカ人の異文化接触とハワイにおける日系人(沖縄系を含む)と日本人の異文化接触の国際比較が可能となった。 (2)米国のハワイにおける言語政策と米国民政府の沖縄における言語政策、そして占領日本における言語政策と沖縄における言語政策の比較が可能となった。 (3)ミシガン州立大学派遣教授団のメンバーへのインタビュー調査を通して米国の沖縄における高等教育政策に関する総合的研究が可能となった。 (4)ハワイは沖縄と類似する歴史的経験を有するが、戦前及び戦後のハワイにおける沖縄系アメリカ人二世の白人主流文化への同化と戦前及び戦後の沖縄における日本文化及びアメリカ文化への同化の問題をマイノリティとエスニシティの観点から比較分析することが可能となった。 (5)近現代の沖縄における主流文化(日本及びアメリカ)との異文化接触とその影響(同化と異化)とハワイや米本土において沖縄人及び沖縄系人が経験した主流文化(日本及びアメリカ)との異文化接触とその影響(同化と異化)の連関を総合的に研究することが可能となった。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 比屋根照夫,山里勝己 他: "アメリカと日本の架け橋・湧川清栄"ニライ社. 462 (2000)
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[Publications] Masahide Ishihara, et. al.: "Uchinanchu (Okinawa) Diaspora-Memories,Continuities, and Constructions"University of Hawai'i Press. (2001)