1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041120
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
板橋 隆久 大阪大学, 核物理研究センター, 助教授 (20112071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 泰樹 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (80028240)
土岐 博 大阪大学, 核物理研究センター, 教授 (70163962)
江尻 宏泰 大阪大学, 核物理研究センター, 名誉教授 (80013374)
高久 圭二 大阪大学, 核物理研究センター, 助手 (30263338)
大隅 秀晃 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (70176882)
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Keywords | 天然核反応 / スクリーニング効果 / EBIS型 / イオン・トラップ / プラズマ標的 / ビーム・プラズマ相互作用 / ECRイオン源 |
Research Abstract |
本研究は天体核融合反応におけるスクリーニング効果にたいする実験方法の確立をめざすものである。即ち、天体核現象、特に天体中での荷電粒子原子核反応の地上実験でのデータは標的原子は中性原子に限られている。例えば、^3He+^3He-2p十aを例にとれば入射粒子はHe^31+イオンであり、標的はHe^3の中性原子である。従って核融合断断面積の測定を中性ガス標的や通常の薄膜標的とプラズマ状態の標的との差異を検証できれば、電子スクリーニング効果を実験的に求める道が開かれる。このような研究方法は未だ未成熟であり方法が確立していない。このために、国内外の研究者との研究集会及び意見の交換によって研究の方法を検討した。特にビームとプラズマとの相互作用を研究しているグルーブ(東京工業大学)及がびEBlS型イオン源の権威であるドネット博士との調査研究によって装置建設の準備作業が進展した。 また既存の装置を用いてプラズマ標的からの反応粒子の検出のための準備が進行した。プラズマ標的に荷電粒子を入射してその透過効率を調べた。プラズマ密度の測定や透過粒子のエネルギー分析など極めて重要な因子を測定することの重要性が認識された。この研究の発展の鍵は高密度プラズマの生成にかかっているので、EBlS型イオン源やその他のトラップなどの更なる調査衝突が必要である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T. Itahashi,K. Kudomi, K. Kume 他: "Performance of the NANOGUN^<TM> electron cyclotron resonance ion source applied for nuclear astrophysics"Review of Scientific Instruments, by American Inst. of Phys.. vol.71 No.2. 1075-1078 (2000)
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[Publications] K. Kume, T.Itahashi, H. Ohsumi 他: "Present Statue of the Solar ^3He (^3He,2p)α Fusion Experiment"Proceedings of the 12th Symp. on Acc. Science and Technology. 355-357 (1999)
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[Publications] N.Kudomi, T. Itahashi M. Komori: "Beam Current Monitor and Gas Pressure Control Techniques of Development for ^3He+^3He Solar Reaction"Origin of Matter and Evolution of Galaxies 2000. (2000)
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[Publications] M. Komori, T. Itahashi 他: "OCEANIによる太陽内熱核融合He^3 (He^3,2p)dの断面積測定"日本物理学会、2000年春の分科会抄録. (2000)