2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041152
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Research Institution | HOKKAIDO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
甲山 隆司 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (60178233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
工藤 岳 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (30221930)
中静 透 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00281105)
鈴木 英治 鹿児島大学, 理学部, 教授 (10128431)
大崎 満 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60168903)
小林 繁男 森林総合研究所, 海外研究協力官(研究職)
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Keywords | アロメトリー / ヒース林 / 混合フタバガキ林 / 現存量 / 一次生産速度 / 森林動態 / ボルネオ島 / 永久調査区 |
Research Abstract |
地球環境の変化を予測する目的で,ボルネオ島の熱帯多雨林はの変化過程の高い精度による追跡観測を進めた.本年度の調査は,ボルネオ島南部中央カリマンタン州のヒース林と泥炭湿地林,およびブルネイ領のタセック・マリンブン保護地における泥炭湿地林と近接する混交フタバガキ林において実施した. 1992年来設定している西カリマンタン州ランダック川中流部のスリンブの混交フタバガキ林の追跡データから,森林のギャップ動態・サイズ分布動態を再現するモデルを提出した.樹木の生長と加入はパッチ内局所密度の関数として表わし,局所密度の効果は,対象個体から半径10メートル以内の,より大きい個体の基底面積を局所密度の指数とした.このシミュレーションモデルによる動的定常状態は,観測された森林構造ときわめてよく一致した.定常状態の森林被度と現存量は,ギャップ形成速度と樹木の最大生長速度の変化にもっとも影響されることが明らかになった. 中央カリマンタン州のヒース林でのふたつの1ヘクタール調査地の解析から,樹種の微細な分布の違いが,微地形(標高と腐植層の厚さ)で説明されることが明らかになった.分布の違いを反映して,樹木の相対生長関係の違いが生じていることも明らかにした.また,このヒース林と,隣接する泥炭湿地林の継続観測の結果から,現存量の蓄積速度はかなり大きな時間的変動を示し,それが気象条件に対応していることがわかった(たとえば1997年のエルニーニョによる乾燥影響による,半年ほどの生長遅滞).
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Kohyama, T.: "Dynamic steady state of patch-mosaic tree size structure of a mixed dipterocarp forest regulated by local crowding"Ecological Research. 16(in press). (2001)
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[Publications] Kubo, T.: "Mortality rate estimation when inter-census intervals vary"Journal of Tropical Ecology. 16. 753-756 (2000)
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[Publications] Simbolon, H.: "Elateriospermum tapos Blume (Euphorbiaceae) in West Kalimantan : Spatial Distribution, Survival and Growth in a Mixed Dipterocarp Forest"TROPICS. 9(2). 91-102 (2000)
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[Publications] Kudo, G.: "Drought effects on the summit vegetation on Mount Kinabalu by en El Nino event in 1998"Sabah Parks Nature Journal. 2. 101-110 (1999)