2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041165
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
瀬戸口 烈司 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20109086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 秀司 中京女子大学, 人文学部, 講師 (50260154)
高井 正成 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (90252535)
茂原 信生 京都大学, 霊長類研究所, 教授 (20049208)
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Keywords | 南米大陸 / 霊長類 / 広鼻猿類 / コロンビア / ブラジル / アメリカ合衆国 / リスザル / オマキザル |
Research Abstract |
南米大陸の霊長類(広鼻猿類)は、中南米地域の熱帯雨林の比較的均質な環境に生息しているが、形態学的・社会生態学的に多様な変異性をしめす。南米大陸の地質学的に隔離された生息環境と、広鼻猿類内での種の分化速度の違いがその変異性の主な原因と考えられる。本研究は、広鼻猿類の種分化が活発であった中期中新世の化石を発掘・記載すると同時に、現生の広鼻猿類を比較形態学的に解析し、その進化の過程を解明することを目的としている。コロンビアにおいて中期中新世の地層の化石発掘調査と地質調査、ブラジル、アメリカ合衆国において現生・化石広鼻猿類標本の比較形態学的調査をおこなった。 (1)コロンビアでの発掘調査は、これまで継続されてきたウイラ県ビジャビエハ村のラ・ベンタ地域において引続きおこなった。同地では、年2回の雨期により毎年新しい地層が露出している。継続的な表面採集を、まんべんなく広い範囲でおこなうことにより、新たな化石標本を発見した。また、水洗ふるい分け法による土砂の処理も並行しておこなった。 (2)ブラジルにおける形態学的調査は、リオデジャネイロ・マナウス・ベレンなどの都市の博物館の標本を中心に引続きおこなった。本年度の計測対象は主としてリスザル・オマキザル・ヨザルであるが、コロンビアでの発掘調査の結果と関連して、計測対象を他のサル類に拡げた。 (3)アメリカおける化石標本比較検討は、オハイオ州立大学附属自然史博物館・カーネギー自然史博物館・アメリカ自然史博物館学・テキサス大学(オースティン)附属自然史博物館が所蔵している化石を中心におこなった。
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