1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10041183
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | Field Research |
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
岩槻 邦男 立教大学, 理学部, 教授 (10025348)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
THIN Nguyen. ハノイ大学, 生物学部, 教授
PHENGKLAI Ch タイ王立森林局森林植物研究所, 名誉研究員
村上 哲明 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60192770)
福岡 誠行 頌栄短期大学, 教授 (90071430)
高田 健夫 立教大学, 理学部, 教授 (80062595)
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Keywords | 中国 / マレーシア / インドシナ半島 / シダ植物誌 / 自然史博物館 / 現地調査 |
Research Abstract |
1998年度には次の調査等を実施した。1)中国(海南島等)における現地調査。特にホングウシダ科、イノモトソウ科のうち、種分化の過程を追うために、日本の種と複雑に関連する型の材料の収集に成果をあげることができた。2)マレーシア(キナバル山等)における現地調査。特にチャセンシダ科、コケシノブ科のうち、系統的に特異なもの、地理的分化の解析に必要なものなど、貴重な材料を収集することができた。3)岩槻がロンドンの大英(自然史)博物館とパリの国立自然史博物館を訪問し、マレーシア地域のコケシノブ科のレビジョンのための資料調査を行った。4)ハノイ大学のThin教授を招聘し、ベトナム産植物の研究について、資料に基づく講議を行った。 これらの調査研究に基づいて、予定の出版物の準備等が順調に進んでいる。1)コケシノブ科については、マレーシア植物誌の原稿が順調に進んでおり、日本に将来されている資料と、ライデン大学等に所蔵の資料標本の調査による補完できれば、この大きな事業の原稿が完成する見通しをもつことになった。なお、マレーシアで収集したMacroglena meifoliaの材料を解析した結果は、独立の論文として99年中に出版の予定である。2)チャセンシダ科では、ホウビシダ属のマレーシア産の材料の解析が進み、この材料の研究を含めた成果を学会(日本植物分類学会)大会で報告した。3)その他、中国産シダのチェックリスト作りも進行しており、この広大な地域のフロラに貢献できる見通しである。また、インドシナ半島のシダ植物誌については、予定の年度内に全部のまとめをすることは難しいので、一部の出版を行い、将来補完して全体の完成を図りたい。
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Research Products
(1 results)