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1998 Fiscal Year Annual Research Report

異文化が混在する作業環境におけるストレス発生とその対策に関する研究

Research Project

Project/Area Number 10041211
Research Category

Grant-in-Aid for international Scientific Research

SectionField Research
Research InstitutionThe Institute for Science of Labour

Principal Investigator

川上 剛  労働科学研究所, 教育・国際強力室, 次長 (10204679)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) チャラライ ハンセンラク  マヒドン大学, 公衆衛生学部労働〔1〕生教室, M2
サラ アーポン  マヒドン大学, 公衆衛生学部労働〔1〕生教室, 講師
チャラームチャイ チャイ  マヒドン大学, 公衆衛生学部労働〔1〕生教室, 副学部長
小木 和孝  財団法人労働科学研究所, 所長 (90124312)
Keywords異文化 / 作業環境 / ストレス / タイ / 多国籍企業
Research Abstract

はじめに:経済のグローバル化にともない企業の多国籍化が進んでいるが、多国籍企業の生産の現場では、異なる言語、文化や社会経済的背景を持つ複数の人々が協力して生産活動を展開しなければならなず、異文化混在環境によるストレスから種々の問題が生じていると考えられる。タイは1960年代から積極的な外資導入策を進めてきた結果、多くの多国籍企業が生産活動を行っている。そこで今回異文化混在環境下のストレス改善におけるサポート課題を知る目的で質問紙調査を行った。方法:(1)協力の得られたタイ進出多国籍企業4社、A電子(日本)、B家庭用品(米国)、C乗用機器(日本)、D食品(欧州)を訪問して聞き取りと作業現場の視察を行った。(2)タイで生産を行ている多国籍59企業について46項目からなる異文化混在環境におけるストレス対策の実施状況(安全衛生要因を含む)に関する質問紙調査を行った。得られた回答を集計し、ストレス要因の構造を知るために因子分析を行った。結果と考察:(1)4社とも安全衛生の担当者を定めて積極的な安全衛生改善を行っていたが、本社でのグローバルポリシー作成、タイ側におけるイニシアチブ重視、本国からの専門家派遣などさまざまな進め方が見られた。各企業とも進んだ安全衛生対策がみられる一方で、繰り返し作業や重量物運搬などの人間工学的改善には課題が多かった。(2)安全衛生組織や厚生面は"よく達成されている"という回答が高い率をしめた。一方、"全く達成されていない"という回答が高率だった項目には、本社並みの安全衛生スタンダード、文化・言語の違いに対応したものが多いことが注目された。因子分析(Varimax法)により表2に示す7因子が抽出された。この結果から多国籍企業におけるサポート課題として、職場の意志決定への労働者参加や達成点の認知が、安全衛生ケアとならんで重要であることが示された。

URL: 

Published: 1999-12-13   Modified: 2016-04-21  

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