日本語教育支援データベースを応用した教材開発研究

1999 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 10044017
• Research Institution: The National Institute for Educational Research
• Principal Investigator: 坂谷内 勝 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (70187053)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 及川 昭文 総合研究大学院大学, 教育研究情報資料センター, 教授 (30091888) ; 小松 幸廣 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (50241229) ; 吉岡 亮衛 国立教育研究所, 教育情報・資料センター, 室長 (40200951) ; 山元 啓史 筑波大学, 文芸言語学系, 講師 (30241756) ; 鈴木 庸子 国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (00216459)
• Keywords: 日本語教育 / データベース / システム開発 / 教材開発

Research Abstract

本研究は,これまで開発してきた日本語教育用データベース(漢字・単語・用例等の辞書,本等の著作物)を量と質の面で向上させること,そして,このデータベースを国内外の広範囲な日本語教育機関に普及させることをねらい,データベースを応用した教材開発を主たる研究目的とした。具体的には,国内と海外の研究者が国際的かつ学際的な共同研究を遂行し,「日本語教育とコンピュータ」に関する最新の情報を相互に交換し,日本語教師を支援するための高品質かつ大量な教育用リソースを開発した。
海外における日本語教育用データベース及び関連システムの実態調査及び情報交換のために,カナダのトロント大学で研究打ち合わせ会議を行った。この会議には,分担者及び国内外の研究協力者及び「日本語教育とコンピュータ」に興味・関心を持つ研究者が集まり,日本語教育用データベースを質的量的に改良するための方策を検討した。
そしてこの検討結果を踏まえ,教育情報・教育工学の専門家である分担者が,国内外の要望を取り入れ,データベースの量と質を向上させた。さらに,日本語教育の専門家である分担者は,地域や学習者の特性,現状の問題,そして,将来の展開を考慮して,広範囲な日本語教育機関の教師に役立つ教材を開発した。
最後に,本研究組織が中心となり,今後とも日本語教育用データベースの開発に従事していくための体制整備を図った。

Research Products

• [Publications] 山元啓史: "サーバ・クライアント・コンピューティングのすすめ"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 4-11 (1999)
• [Publications] 及川昭文: "CASTEL/Jデータベースの頒布と著作権"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 19-29 (1999)
• [Publications] 小野博: "話速変換方式の日本語教育への応用"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 84-88 (1999)
• [Publications] 加納千恵子: "漢字熟語練習プログラムの開発"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 108-113 (1999)
• [Publications] 鈴木庸子: "独習型読書・支援システムの開発-朗読音声の提示について-"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 114-119 (1999)
• [Publications] 大曽美恵子: "大学院生によるインターネット用教材の開発"第2回「日本語教育とコンピュータ」国際会議. 146-150 (1999)