2000 Fiscal Year Annual Research Report
アジア社会における地域開発と環境問題に関する環境社会学的研究
Project/Area Number |
10044035
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
飯島 伸子 東京都立大学, 人文学部・社会学科, 教授 (20010019)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 義和 奈良大学, 社会学部, 助教授 (40181143)
池田 寛二 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (60144622)
寺田 良一 都留文科大学, 文学部, 教授 (00163923)
関 礼子 帯広畜産大学, 畜産学研究科, 専任講師 (80301018)
藤川 賢 明治学院大学, 社会学部, 専任講師 (80308072)
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Keywords | 環境社会学的研究 / 国際環境意識比較調査 / 中国の環境問題 / 韓国の環境問題 / インドネシアの環境問題 / オーストラリアの先住民族の環境問題 |
Research Abstract |
平成12年度は、本研究の3年度めであり、総まとめの年であった。年度当初から本年度内に成果報告書(冊子)を作成する日程をたて、研究協力者たちにもその旨を周知徹底してかかった。この1年間の本研究の研究過程を簡単に振り返っておきたい。まず、5月に、2年度めに実施した日本、韓国、中国、インドネシア4カ国の都市・農村部の8地域でおこなった環境に関する量的な調査票調査にクリーニング前の集計データをもとに、日本国内の研究者による研究会を開催した。ここでは、調査結果の粗筋を読み取る検討がなされ、執筆分担を仮決定した。これと平行して、集計とデータ・クリーニングを、春から夏にかけて研究代表者飯島の研究室で行った。アジア4カ国で実施されを調査のため、確認や調整に相当の時間とエネルギーを費やしたが、作業は綿密に遂行した。クリーニングが完了した集計データをもとに各自が執筆分担個所のデータを分析し、8月に、日本国内の研究者による2度目の研究会を中間報告会として開催した。そこでは、個々のデータ分析に関する議論とともに、報告書作成に向けたスキルの合意確認がなされた。11月には、海外の研究分担者も招聘し、本プロジェクト全体としての原稿検討と得られた知見に関する報告会を開催した。海外から、中国より包智明、色音、韓国より李時戴が参会した。海外の研究者を交えた研究会は初めてであり、昨年度海外で実施した量的調査に関する現地に立脚したデータの読み方が紹介され、知見が深められるうえで効果的であった。この全体報告会における議論にもとづいて、各研究者が、それぞれの分担する個所の原稿執筆を12月までに終了し、平成13年2月には報告書が完成した。なお、本年度の現地調査は、昨年度日程的な支障があって補充調査が必要なインドネシアについてのみ実施した。本研究において得られた知見については成果報告書(冊子)を参照願いたい。
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[Publications] 飯島伸子: ""Environmental Inequalities and Social Interrelanonship : Examples from Asia and Australia""人文学報. 309. 1-26 (2000)
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[Publications] 飯島伸子: "世界の社会福祉 オーストラリア・ニュージーランド(10)"旬報社. 439 (2001)
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[Publications] 飯島伸子: "環境問題の社会史"有斐閣. 320 (2000)