1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044036
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鵜野 公郎 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科, 教授 (20095582)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小坂 弘行 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (80024363)
大江 守之 慶應義塾大学, 総合政策学部, 教授 (50296761)
村井 純 慶應義塾大学, 環境情報学部, 教授 (50174256)
秋山 裕 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (30192917)
王 在よし 慶應義塾大学, 総合政策学部, 助手 (60296762)
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Keywords | 地球温暖化 / 環境政策 / エネルギー政策 / 貿易と環境 / 国際協調 / エネルギー需給 / 中国 / ロシア |
Research Abstract |
本プロジェクトは地球温暖化をめぐり急迫している国際的な政策協調シナリオが描けるか否かを国際的な研究チームにより研究してきた。実証性を確保するために開発したシミュレーション・モデルは経済、貿易、エネルギー消費などの面で世界の99%(約60カ国・地域)を産業別(OECD36部門、アジア等25部門)にカバーしていおり、2020年までの国際リンク・シミュレーションが可能である。ロシア、中国などブラックボックスとなりがちな国について海外共同研究者の協力を得て分析を進めている。 世界的に知られている経済・エネルギー・環境モデルとの比較をおこなったところ、地域区分(61)、産業部門(36)、貿易(26部門、53カ国)、多様な政策課題への応用可能性、などの点で大きく他をしのぐことが判明した。方法的には経済とエネルギーを内生化しており、他の多くのエネルギー環境モデルが経済を外生として扱っていることに比較して優れている。 本年度は研究の重点をエネルギー・バランス表のシミュレーションに置いた。国際エネルギー機関、エネルギー・モデル・フォーラム、ILASA共催のシンポジウム、OECD、APERC、環境勘定に関するロンドングループなどにおける政策シナリオ討議にプロジェクトとして参加、国際的な評価をえることができた。特徴は各国経済とエネルギー需給の関係、それに関わる利害対立を明らかにしていることである。
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