1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10044323
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
谷島 一嘉 日本大学, 医学部, 教授 (40010029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅夫 東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (40059887)
小沢 友紀雄 日本大学, 医学部, 教授 (80059245)
黒川 清 東海大学, 医学部, 教授 (30167390)
宮本 晃 日本大学, 大学院・総合社会情報研究科, 教授 (40150271)
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Keywords | 宇宙の心循環系の対策 / 長期微小重量環境暴露 / 人間用短腕遠心機 / 人工重力 / 6度ヘッドダウン臥床 / 宇宙の骨代謝への対策 |
Research Abstract |
平成11年3月に国際宇宙航行アカデミーの理事会・春季大会に出席し、各国の研究者と情報を交換した。その折に英国の、航空関係のクラブで1866年に設立され一番伝統のあるというロンドンのThe Royal Aeronautical Societyにおいて、人工重力も含め宇宙医学の将来と日本の宇宙開発の今後の方向についての講演を依頼され、話をした。 5月にデトロイトで開かれた米国航空宇宙医学会に出席し、研究者と情報を交換した。 10月にアムステルダムで開かれた宇宙航行アカデミー/国際宇宙航行連合合同大会に出席し、4日間の無重力模擬地上実験における毎日2Gz-60分の遠心負荷が循環系のデコンディショニングを防止し、宇宙においても無重量に起因する循環系の変化への対策として遠心負荷の人工重力が有用であると発表した。多くの有力な研究者が結果を評価してくれ、この話の後、国際宇宙ステーションでの人工重力装置の検討と利用を検討している米国の大学研究者グループから、2000年5月にポツダムで行われるシンポジウムで1時間その短腕遠心機の話をして欲しいという依頼が舞い込むなど、かなりの反響が続いている。 名大との6度ヘッドタウンの共同実験では新しい人工重力装置を使ってその効果を評価したいという宇宙フォーラムの予算が通り、現在新しい方式の遠心装置が作られている。 NASAのニコゴシアン博士、ベルニコス博士との会合もアムステルダムで行い、その後もEメール等を通じて大いに意見を交換している。2000年5月にギリシャで行われるマン・イン・スペースシンポジウムでも遠心負荷に関する発表を続け、今後もニコゴシアン博士らを始め各国、各大学の有力な研究者と宇宙での人間用人工重力装置実現に向けて議論を続ける予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Iwasaki.K.,Yajima,K.,et al: "Effects of Repeated Long Duration +2Gz Load on Man's Cardiovascular Function"Acta Astronautica. 42(1-8). 175-183 (1998)
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[Publications] Sasaki,T.,Yajima,K.,et al.: "Usefulness of Short-radius Human Centrifuge as a Countermeasure against Cardiovascular Deconditioning Simulated Weightlessness"Proceeding of the 21^<st> ISTS. 2. 1727-1732 (1998)
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[Publications] 谷島一嘉: "宇宙における安全"信学技報. SSS99-8. 7-11 (1999)
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[Publications] 谷島一嘉: "無重力状態の生理"総合臨床. 48(8). 2013-2014 (1999)
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[Publications] Yajima,K.: "Can Everyday Centerfugation Stop Hematcrit Increase in 6 Degrees HDT?"Proceeding of the 50^<th> International Astronautical Congress. 4-8 (1999)
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[Publications] 谷島一嘉: "宇宙医学"第25回日本医学会総会会誌. 3. 41 (1999)
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[Publications] Rachel Armstrong: "Space Architecture"John Wiley & Sons Ltd.. (2000)