1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10045006
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
米川 英樹 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50116133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 勉 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (40263743)
長谷川 ユリ 大阪教育大学, 教育学部, 講師 (90273747)
長尾 彰夫 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (70030484)
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Keywords | 教員研修 / 教員養成 / 教員免許 / 比較教育 / アメリカ |
Research Abstract |
本年度は、(1)日本側からアメリカ合衆国の教員養成システムの制度的特徴とカリキュラムの現実を分析し、問題点の洗い直しを行うこと、(2)ノースカロライナ州で行われている教員採用政策と現職教員の研修の実態を明らかにすること、(3)小・中・高の研修の実態を明らかにすること の3点について研究および調査を行った。 (1) については、アメリカの教員免許制度について文献研究によってその成立事情、州間の違い、その種類、校長と教育長の免許制度などについて明らかにした。初等教員免許取得資格として1951年の段階では17州にすぎなかった状態が、1974年以降、全州が学士号を要求している事実やその後の修士号へのグレードアップなどを押さえた上で、各州ごとの現在のカリキュラムの実態を明らかにした。 (2) については、ノースカロライナ州でのDepartment of Public Instructionでの調査から、採用に際して、NTE Professional Knowledgc testのスコアによって採用が決定されること、5年の時限採用であり、研修によって免許の継続がなされること、その実態などについての資料を収集した。 (3) については、Wahl-Coates Elementary School,Epps Middle School,New Bern High Schoolの3校を訪問し、研修の実態について聞き取りを行った。総じて、免許の継続のための研修には忠実に出席するものの、その効用についての疑問が投げかけられた。また、大学での研修に大きな比重があり、大学の教員研修に果たす役割に日米の大きな違いがあることなどが明確にされた。これを明らかにするために、イーストカロライナ大学の教員研修の担当者に間き取り調査を行い、その効用についての資料を収集した。
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