1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10045010
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Research Category |
Grant-in-Aid for international Scientific Research
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Section | University-to-University Cooperative Research |
Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
鈴村 興太郎 一橋大学, 経済研究所, 教授 (00017550)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓼沼 宏一 一橋大学, 経済学部, 助教授 (50227112)
山崎 昭 一橋大学, 経済学部, 教授 (70143716)
LAFFONT Gean 社会科学高等研究院, 教授
GUESNERIE Ro 社会科学高等研究院, 教授
KOLM Serge 社会科学高等研究院, 教授
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Keywords | 経済制度 / 社会規範 / 厚生経済学 / 社会的選択 / 系統〓的〓性 |
Research Abstract |
国際共同研究プロジェクトの初年度として、代表者(鈴村)は相互にプロジェクト参加者を招聘する計画を含めてEHESSと緊密な連携を取りつつ、今年度の研究を実施した。まず、EHESS側の招聘による代表者(鈴村)のパリ訪問(1998年11月)が実現して、パリにおける2度の研究セミナー、カーン大学およびザールランド大学における研究セミナーを含む充実した研究交流が実現された。素材となった研究は、代表者が今年度発表した第1論文と第2論文である。また、セルジュ・コルムおよびロジェ・ゲネリーの両教授とは、研究発表欄の論文及び著書を中心に、実りある研究討議を行った。この討議の成果は次年度に纏めて公表する予定である。日本側で今年度企画した招聘計画はセルジュ・コルム、ロジェ・ゲネリー、ジャン・ジャック・ラフォンの3氏であり、3氏とも前年度の予備的な交渉では一橋大学を訪問して共同研究と研究セミナーを行う意向を示していたが、具体的な交渉を詰めて行く過程でゲネリーとラフォンの両教授は本務との関係で訪日を2年目あるいは3年目に移動させることを希望された。コルム教授は本年3月に3週間の予定で訪問が決定されていたが、研究代表者がパリに滞在している間にある重要なコミットメントのために訪日を繰り下げさせてほしいと申し出られた。ラフォン教授とは、代表者(鈴村)と山崎が2月にパリとツールーズのEHESSを訪問して共同討議とセミナーを行った際に、綿密な研究の連携と相互訪問の計画を確認することができた。この機会に鈴村が行った研究セミナーの素材は、次年度の冒頭に研究論文として国際的に配布するとともに、学術専門誌に公刊する予定である。蓼沼によるEHESS訪問の機会には、鈴村・蓼沼の共同研究を素材に綿密な研究討議を行って、研究は両国参加者による共同研究として、近い将来に公刊する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Kotaro SUZUMURA: "Combequeners,Opportunities,and Procedures" Social Choice and Weefare. Vol.16. 17-40 (1999)
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[Publications] Kotaro SUZUMURA: "Paretiam Weyare Judgements and Bergsonian Social Choice" Economic Journal. Vol.109. 1-17 (1999)
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[Publications] 鈴村興太郎: "貿易政策・措置の《公平性》とGATT/WTO整合性" 貿易と関税. 46巻4号. 78-88 (1998)
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[Publications] 鈴村興太郎: "機能・福祉・潜在能力-センの規範的経済挙の基盤概念-" 経済研究. 49巻3号. 193-208 (1998)
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[Publications] Serge Kolm: "Chance and Gustice" European Economic Review. Vol.42. 1393-1416 (1998)
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[Publications] 後藤晃・鈴村興太郎(編): "日本の競争政策" 東京大学出版会, 494 (1999)
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[Publications] Serge Kolm: "Macrojustice" Paris:CGPC, 500 (1998)