2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10045073
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
覚道 健一 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00112037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇都宮 洋才 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60264876)
森 一郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (10157852)
桜井 武雄 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (00073700)
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Keywords | breast cancer / prognostic factor / epidemiology / pathology / oncogene |
Research Abstract |
平成12年度には、研究者の交流として、和歌山医大より、森助教授、宇都宮講師が山東医大を、9月26日より10月10日まで訪問し、講演「動脈硬化の成立過程とマクロファージの関与」を森一郎が行なった。また,山東医大側より、「乳癌研究の現状報告」が周庚寅教授により行われた。山東医大側では、さらに乳癌培養細胞を用い、化学療法剤の作用への漢方薬の効果の検討について報告が行われた。日本側からは、「サイミジンフォスフォリラーゼと乳癌の予後について」「日本人乳癌の遺伝子多型」について報告した。平成13年1月26日には、山東大学より周教授が訪日し、中国側より乳癌組織標本を、持参し、これを日中病理医4名でそれぞれ独自に診断し、その診断の違いを比較した。病理診断は国際的にも共通性、一致性の高いものであるべきと考えられるが、日中両国の間には、手術摘出標本より組織標本を切り出す方法や、診断方針に差が見られた。これは本邦では縮小手術が多く、標本断端の検索が不可欠である等の違いによると考えられた。また用いる診断用語については、中国ではWHOの診断基準であり、本邦で用いる癌取り扱い規約にある多数のパラメーターについては、取り上げられていない等の違いがあった。この結果は、この共同研究終了後も、引き続き解析を進め、日中病理医間の診断の差と、日中両国の乳癌の違いとしてまとめ、共同発表の予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Nakamura M,Kakudo K, et al: "The worldwide controversy about the polymorphism of the vitamin D receptor"Medical Hypothesis. 54. 495-497 (2000)
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[Publications] 覚道健一 他: "各臓器・領域で用いられる抗体とその応用(9)内分泌C副甲状腺"病理と臨床(臨時増刊号)別刷. 13(1). 158-159 (2000)
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[Publications] 覚道健一 他: "穿刺細胞診の精度管理-施設の経年変化-"奈良県医師会医学会年報. 13(1). 13-16 (2000)
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[Publications] Yang Q,Kakudo K, et al: "Expression of Bcl-2 but not Bax or p53 correlates with in vitro resistance to a"Breast Cancer Res and Treatment. 61. 211-216 (2000)
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[Publications] Shan L,Kakudo K, et al: "Active allele loss of the androgen receptor gene contributes to loss of"Biochem and Biophy Res Commun. 275. 488-492 (2000)
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[Publications] Yang Q,Kakudo K, et al: "Novel polymorphisms of prostate-specific antigen (PSA) gene associated with"Journal of Human Genetics. 45(6). 363-366 (2000)
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[Publications] Yang Q,Kakudo K, et al: "Thymidine phosphorylase expression correlates with tumor differentiation and"Breast Cancer. 7. 210-214 (2000)
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[Publications] Taniguchi E,Kakudo K, et al: "Cytologic grading of invasive breast carcinoma.-Correlation with"Acta Cytologica. 44(4). 587-591 (2000)