1999 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織およびインプラント周囲組織の粘弾性測定システムの開発
Project/Area Number |
10045078
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
龍田 光弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (60309185)
更谷 啓治 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60170817)
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Keywords | 歯の動揺度 / インプラント / 粘弾性 / 歯周組織 |
Research Abstract |
本年度の研究は、平成10年10月に、中国第四軍医大学口腔医学院に設置した動揺度自動診断システムを用いて、平成10年10月から平成11年10月までに得られた中国人での歯周組織の健康な歯の動揺度の測定データを分析した。平成11年12月12日から12月18日まで、共同研究者の中国第四軍医大学口腔医学院 施 生根助教授および研究協力者の張 銘助手を大阪歯科大学に招聘し、共同研究を行った。中国人のデータについては、中国側の研究者らがすでに分析を完了していたが、分析方法が一部異なることが判明した。そのため、カーブフィティングの設定基準について両者間で検討し、岡山大学医学部の岡 久雄教授の助言をもとに、すべてのデータを分析し直した。その後、報告済みの日本人での結果と今回分析した中国人での結果を比較した。両者間の傾向に差のあることがわかったが、その成因についての考察が困難であったため、新たに中国人のデータを採取することおよび分析法の再検討をするを約束した。得られた3つの分析パラメータの基準値をもとに、これまで開発してきた歯の動揺度テスタ(T-Mテスタ)で測定値として得られるモビリティ・インデックスの妥当性について両者間で検討し、歯およびインプラントの動揺度測定システムとして有用性のあることを確認した。今年度の研究により、T-Mテスタの実用性を高めるために、測定プローブを含む装置の小型化を図ることが急務であること、今後インプラントでの測定結果の蓄積が必要であることがわかった。
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