2000 Fiscal Year Annual Research Report
歯周組織およびインプラント周囲組織の粘弾性測定システムの開発
Project/Area Number |
10045078
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Research Institution | OSAKA DENTAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
川添 堯彬 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50076022)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
龍田 光弘 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (60309185)
更谷 啓治 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60170817)
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Keywords | 歯の動揺度 / インプラント / 粘弾性 / 歯周組織 |
Research Abstract |
最終年度では、装置の完成に全力をつくした。設計およびプログラムの開発については、岡山大学の岡が担当した。装置の製作については、プローブ部と本体とに分けて、2つの企業に依頼した。臨床使用モデルとして完成した装置(インプラント・ムーブメント・チェッカー)を用い、実験用模型を対象とした基礎的デ-タを収集した。その結果、新たな装置は測定精度跪十分高いこと、術者が変わっても再現性の高い測定の行えることを確認できた。そこで、以後は、臨床での測定実験を行った。すなわち、臨床使用時の実用性の面から検討を加えた。平成12年12月には、完成した装置を更谷、龍田が、研究分担者である中国第四軍医大学の施教授のところに持ち込み、現地での臨床データを採取した。実験内容は、動揺度自動診断システムを用いて、インプラントでの粘弾性パラメータ値を求めるとともに同一被験インプラントについて、インプラント・ムーブメント・チェッカーを用いた測定を行った。その結果、天然歯においては、生理的な動揺が認められることから、測定時に予荷重を加えやすく、プローブを一定に保つことが比較的容易であったが、動揺のほとんどないインプラントにおいては困難であり、測定精度を上げることがかえって臨床での実用性の低下につながることがわかった。さらに、昨年度から継続している天然歯における中国人と日本人の粘弾性パラメータ値の比較結果についても、中国側の研究者と討論した。この内容については、3つの学会(国内2、国外1)で報告した。詳細については、投稿準備中である。年度末には、これまでの研究データをもとに、インプラント・ムーブメント・チェッカーにマイナーチェンジを加え、最終モデルを完成させた
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Research Products
(1 results)
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[Publications] H Oka,K Ono,S K Wijaya,K Saratani,T Wawazoe: "Development of a dental implant movement checker"岡山大学医学部保健学科紀要. 11・1. 25-34 (2000)