1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10145103
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小林 猛 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (10043324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本多 裕之 名古屋大学, 工学研究科, 助教授 (70209328)
田中 渥夫 京都大学, 工学研究科, 教授 (80026088)
松永 是 東京農工大学, 工学部, 教授 (10134834)
今中 忠行 京都大学, 工学研究科, 教授 (30029219)
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Keywords | ターゲティング / 生体分子認識 / 生体分子アーキテクチャー / 細胞表層デザイン / 生体分子デザイン / バイオ標識 / 標的化 |
Research Abstract |
自然界における細胞同士の認識は分子レベルでの標的化(ターゲティング)を基盤原理としている。この標的化機能を化学的視点からとらえ、工学的に構築し直すことが特定領域研究「バイオターゲティングのための生体分子デザイン」の目的である。この体系化をめざし、「生体分子認識」、「生体分子アーキテクチャー」、「細胞表層デザイン」、「バイオターゲティング」の4つの研究班に分かれて以下の研究がスムースに進行するように総括班として全体的な立場から調整を行った。 「生体分子認識」班では、重要な情報認識分子である抗体に着目してタンパク質工学的手法で構造機能相関を解明し、抗体工学的手法や分子化学的手法でその認識機構の改変を行うことについて集中的に研究するので、公募班も含めてこの目的に集中的に研究してもらうように調整した。 「生体分子アーキテクチャー」班では、生体分子を人工のナノスフェアにディスプレイする技術の確立を目指し、分子レベルから生体分子を設計し、非生物材料表面にディスプレイすることについて集中的に研究するので、公募班も含めてこの目的に集中的に研究してもらうように調整した。 「細胞表層デザイン」班では、目的分子との結合活性を改善した種々の新機能抗体やキメラ抗体、機能性受容体を動物細胞表面に提示することにより、細胞内への情報伝達が可能な抗体提示動物細胞などを作製する工夫についてことについて集中的に研究するので、公募班も含めてこの目的に集中的に研究してもらうように調整した。 「バイオターゲティング」では、より高度な機能を持つターゲティング原理や新規ターゲティング素子材料の開発とダブルターゲティング能を有する分子システムの工学的構築について集中的に研究するので、公募班も含めてこの目的に集中的に研究してもらうように調整した。 具体的には、総括班会議を二回、班長会議を四回開催した。また、公募班も含めて、全員がホームページ(http:〃www.nubio.nagoya-u.ac.jp/proc/juten.htm)内に各自のページを開設してもらい、班内にとどまらず、班を越えてお互いの研究内容を認識してもらうようにした。このことによって班を越えた共同研究も促進された。さらに、ニュースレターを四回発行し、班員同士の情報交換を促進するようにつとめた。
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[Publications] Hiroyuki Honda: "Human antithrombin III variant production from recombinant BHK cells in a fed-batch culture with on-line control of glucose and glutamine concentrations" J.Ferment.Bioeng.85・5. 532-535 (1998)
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[Publications] H.Kinoshita: "Expression and subcellular localization of Candida tropicalis catalase in catalase gene disruptants of Saccharomyces cerevisiae" J.Ferment.Bioeng.85・6. 571-578 (1998)
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[Publications] S.Takahashi: "Extracellular production of active Rhizopus oryzae lipase by Saccharomyces" J.Ferment.Bioeng.86・2. 164-168 (1998)
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[Publications] Hiroyuki Honda: "Development of chitosan conjugating magnetite for magnetic cell separation" J.Ferment.Bioeng.86・2. 191-196 (1998)
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[Publications] T.Nakayama: "Use of titanium nitride for electrochemical disinfection of marine bacteria" Environmental Science and Technology. 32・10. 798-801 (1998)
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[Publications] T.Matsunaga: "Prevention of marine biofouling using a conductive paint electrode" Biotechnology and Bioengineering. 59・4. 374-378 (1998)
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[Publications] E.Schmitt: "Crystal structure of aspartyl-tRNA synthetase from Pyrococcus Kodakaraensis KOD1:archaeon specificity and catalytic mechanism of adenylate formation" EMBO Journal. 17・12. 5227-5237 (1998)
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[Publications] M.A.Siddiqui: "In vitro heat effect on heterooligomeric subunit assembly of thermostable indolepyruvate ferredoxin oxidoreductase" FEBS Letters. 434・3. 372-376 (1998)
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[Publications] R.N.Rahman: "Ion pairs involved in maintaining a thermostable structure of glutamate dehydrogenase from a hyperthermophilic archaeon" Biochem.Biophys.Res.Comm.248・4. 920-926 (1998)
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[Publications] Naoki Nagatani: "Development of a new transformation method using magnetite cationic Iiposomes and magnetic selection of transformed cells" Biotechnology Techniques. 12・7. 525-528 (1998)
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[Publications] Mitsugu Yanase: "Antitumor immunity induction by intracellular hyperthermia using magnetite cationic liposomes" Japanese Journal of Cancer Research. 89・7. 775-782 (1998)