2002 Fiscal Year Annual Research Report
人文社会科学のための空間データ管理・共用・伝達システムの開発
Project/Area Number |
10202204
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
貞広 幸雄 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (10240722)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥貫 圭一 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (90272369)
有川 正俊 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (30202758)
岡部 篤行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10114050)
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Keywords | 空間データハンドリング / 空間データ分析 / 基盤空間データ / 空間データクリアリングハウス |
Research Abstract |
本年度は,昨年度までの研究成果を受け継ぎ,1)空間データ分析ツールの仕様設計と開発,2)基盤空間データの整備,2)空間データクリアリングハウスの改良,の3点を実施した. 1)空間データハンドリングツールの仕様設計では,点データ集計ツール,時間属性を持つ空間データの可視化・集計ツール,及び,ネットワーク空間分析ツールの仕様設計と,プロトタイプ開発を実施した.これらはいずれも,研究者の空間分析・時空間分析をサポートするための研究支援ツールであり,ArcGIS 8.1のユーザが簡単に利用できるよう,ArcGISとの連携を考慮した仕様となっている.プロトタイブはユーザインターフェースなどにまだ多くの改良の余地があり,来年度,さらに改良を行う. 2)基盤空間データの整備では,東京都地形データ(等高線データ)をデジタイズする作業を行った.最終的に東京都23区内の全域について,10000分の1地形図に掲載されている計曲線・主曲線・補助曲線を全てデジタルデータ化した.このデータは,詳細な地形データを必要とする景観分析や,都市計画立案などに大いに有効であると考えられる.また,来年度のデータ整備へ向けて,東京都古地図データの一部位置合わせとデジタイズを実施した. 3)空間データクリアリングハウス改良では,空間データ検索結果の表示方法の改良,空間データ管理システムとの連携強化など,分散型クリアリングハウスへ向けた通信実験などを実施した.
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Research Products
(5 results)
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[Publications] SADAHIRO, Yukio: "A graphical method for exploring spatiotemporal point distributions"Cartography and Geographic Information Science. 29. 67-84 (2002)
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[Publications] SADAHIRO, Yukio: "An exploratory method for analyzing a spatial tessellation in relation to a set of other spatial tessellations"Environment and Planning A. 34. 1037-1058 (2002)
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[Publications] SADAHIRO, Yukio: "Construction of spatial database from old maps and documents"Discussion Paper Series, 90, Department of Urban Engineering, University of Tokyo. 90. (2002)
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[Publications] OKUNUKI, Keiichi: "Solving the Huff-based competitive location model on a network with link-based demand"Annals of Operations Research. 111. 239-252 (2002)
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[Publications] TAGASHIRA, Naoto: "The modifiable areal unit problem in a regression model whose independent variable is a distance from a pre-determined point"Geographical Analysis. 34. 1-20 (2002)