1998 Fiscal Year Annual Research Report
考古学における空間データの構築、管理、分析手法の開発とその適用
Project/Area Number |
10202206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (B)
|
Research Institution | Nara University |
Principal Investigator |
泉 拓良 奈良大学, 文学部, 教授 (30108964)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 敏史 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (90000504)
森本 晋 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究員 (40220082)
碓井 照子 奈良大学, 文学部, 助教授 (30068829)
酒井 龍一 奈良大学, 文学部, 教授 (00153859)
|
Keywords | GIP / 考古学 / 空間分析 / 古代 / 国衙(こしが) / 群衙(ぐんが) / ボロノイ分割 / 領域分析 |
Research Abstract |
研究実績の概要 1) 今年度の基本的目標であった、古代の国衙・国庁、郡衙を中心とした政治的領域の分析については、奈良国立文化財研究所埋蔵文化財ニュースに掲載された山中氏の基礎的データベースを基に、国衙・国庁、郡衙遺跡を抽出した。国衙・国庁は全体で79遺跡、そのうち42遺跡の発掘報告書があり正確な位置が特定できたが、残りの37遺跡は、所在地の市町村までしか同定できなかった。郡衙は、596遺跡有り、そのうち167遺跡の発掘報告書を確認したが、残りの429遺跡は所在地の市町村情報しか存在しなかった。以上の情報を基に、地図情報と各遺跡情報をデータベースにまとめる作業を行った。 2) 上記の作業に加えて、近世の城下町、中世守護大名の居住地と支配地域などの大まかなデータを収集しており、それらを結ぶ古道の復原的研究を行っている。古道の復原は、詳細なものは近畿地方を中心に、古代については全国での大まかな復原を試みた。 3) 畿内に所在した古代の5都城の発掘データを、同一の国士座標・地図上に落とす試みは、その方法を検討するにとどまった。 4) 縄文・弥生・古墳時代のデータ収集は、その一部を収集した。
|