2000 Fiscal Year Annual Research Report
ランドスケーピングにおける球根類の利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10306003
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
今西 英雄 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20081549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 源治郎 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20081515)
稲本 勝彦 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (50223235)
土井 元章 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助教授 (40164090)
東條 元昭 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (90254440)
森本 幸裕 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (40141501)
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Keywords | 球根 / ランドスケープ / 生育・開花 / 耐暑性 / 耐寒性 / 耐凍性 / 耐陰性 / 耐病性 |
Research Abstract |
1.わが国の気候条件における生理生態的特性の評価 一昨年度に,全天無遮蔽の条件と落葉樹林下に54種類の球根植物を植え付けて据え置き栽培したものについて,生存率を調査するとともに,3年目の生育と開花について調査し,これらの条件において造園材料として用いるのに適する考えられる種を検索した.また繁殖特性について,昨年からの増殖率を求めると同時に,種子繁殖による増殖の有無について明らかにした. 2.各種耐性の評価 露地,あるいは環境調節室内における栽培実験により,各種球根植物の耐陰性,耐暑性,耐乾性,耐塩性,耐病性について生育開花様相を調査して環境耐性の評価を行い,造園材料として用いるのに適した種類のスクリーニングを行った. 耐凍性に関して,6種類について秋季より外気温あるいは外気温より5℃低い気温に追随させた温度条件下で栽培し,凍結試験により耐凍性の変化について検討した.種類によって,秋〜冬季の温度低下に伴って生存可能最低温度が低下するものと,変化しないものに分けられた.前者は低い温度下での栽培により生存可能最低温度がさらに低下し,順化による耐凍性が獲得されるものとみられた. 3.機能評価法の開発,利用適性の評価 植栽された球根植物について,アンケート等によりアメニティー機能の評価を行った.球根類の自然的植栽環境における植栽試験を継続し,景観形成機能について考察した.また,「アメダス」のデータから気候条件に基づく日本国内の植栽適地地図の作製を行った. 4.情報のデータベース化 これまでの3年間の研究に得られた知見ならびに季節ごとの様相の画像について,データベースを作成した.本データベースは一般頒布を念頭に置き,一般的なパーソナルコンピュータ上で閲覧可能なフォーマットとした.
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[Publications] 松原健一: "ランドスケーピング用球根植物の耐暑性および耐寒性の評価"園芸学会雑誌. 69号別冊2. 447-447 (2000)
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[Publications] 松原健一: "ランドスケーピング用球根植物の耐凍性の評価"園芸学会雑誌. 69号別冊2. 448-448 (2000)
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[Publications] 松原健一: "ランドスケープ用球根植物の耐陰性の評価"園芸学会雑誌. 69号別冊2. 449-449 (2000)