1999 Fiscal Year Annual Research Report
オブジェクトのアウェアネスに基づくシステム評価とユーザ支援に関する研究
Project/Area Number |
10308011
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
鳥居 宏次 奈良先端科学技術大学院大学, 副学長 (10172222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 健一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (70219492)
中小路 久美代 株式会社SRAソフトウエア工学研究所, 主席補
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Keywords | ソフトウェア評価 / マルチメディア計測 / ソフトウェアオブジェクト / アイカメラ |
Research Abstract |
本研究の目的は、オブジェクトのアウェアネス(Awareness)を基準として、情報システムを評価し、システムユーザを支援する技術を開発することにある。本年度に得られたおもな成果は次のとおり。 1.システム評価尺度(メトリクス)の定義・・・平成10年度の研究成果に基づいて、オブジェクトのアウェアネスを基準としてシステムを評価するための尺度(メトリクス)を次のように定義した。なお、オブジェクトの単位はGUI上のメニュー項目とした。従って、定義式のおいて、Sはシステムが提供するメニュー項目の集合、U:ユーザが期待するメニュー項目の集合、A:ユーザにとってアウェアなメニュー項目の集合とする。) ・システムのユーザに対するアウェアネス=|A|/|S|あるいは|A|/|S∩U| ・ユーザのシステムに対するアウェアネス=|A|/|U|あるいは|A|/|S∩U| ・システムの理解性=(Aの拡大しやすさ) ・システムのユーザ適応性=(S∩Uの拡大しやすさ) 2.ユーザ支援方法の開発・・・平成10年度の研究成果に基づいて、システムオブジェクトに関する情報をユーザに提供する方式を提案し、プロトタイプシステムを作成し、その妥当性や有効性を実験的に評価した。具体的には、オプジェクトの単位はGUI上のメニュー項目とし、ユーザがあるタスクの実行において利用したメニュー項目とその頻度をユーザ間で相互参照すると、オンラインヘルプその他の既存の支援システムを用いるよりも、ユーザのシステムに対するアウェアネスが効率よく向上することが確認できた。
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