1998 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワークPCを用いた建築設計コラボレーション・システムの開発
Project/Area Number |
10355023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
両角 光男 熊本大学, 工学部, 教授 (50040449)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 祐治 構造計画研究所, 主任研究員
川角 典弘 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (30252547)
本間 里見 熊本大学, 工学部, 助手 (60284741)
位寄 和久 熊本大学, 工学部, 教授 (00244103)
山口 重之 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (00029266)
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Keywords | コラボレーション / インターネット / ホームページ / CAD / 運用実験 / 設計教育 / グループウェア / イントラネット |
Research Abstract |
1. 従来の研究成果を踏まえて、遠隔地間の設計コラボレーションに必要な情報交換の形式、内容、支援システムの条件等を整理した非同期の情報交換、同期の情報交換に分けて研究を進めることになった。 2. web上でCADデータ、画像情報、文字情報等の設計情報を共有し、非同期に交換蓄積する方法として、次の方式を想定することにした。 (1)分散型webシステム:設計者それぞれが管理するサーバにwebを構築するものとして、核となるサーバがURLなど必要な情報を収集し、一つの情報交換システムのように機能させる方式。 (2)集中型webシステム:特定のサーバにWebを構築し、参加者がネットワークを介して共同利用する方式。 3. 京都工繊大は(1)を試作し、東京電機大学との間で設計演習授業における利用試験を、熊大は(2)を試作し、滋賀県大との間で設計演習授業における利用試験を実施した。さらに国際通信回線を利用する場合の障害を検討するため、10月にMITと京都と熊本を結んだ通信試験を実施した。(1)は情報が散逸しやすくシステム管理が煩雑だが、参加者の機密保持やコラボレーション組織の編成が柔軟などの利点が確認された。(2)は、特定のサーバに負担がかかり、通信事情によっては日常の作業性が低下する恐れがあるが、システム管理が容易であり、幹線ネットワークなら通信速度も障害にならないことが確認された。この結果は国内学会で発表した他、11年5月にアジア建築CAD学会で発表する。 4. 村上が、汎用CADを通して同期的にデータ交換しながら討論するシステムを構築した。アプリケーション共有システムやビデオ会議システムと併用するシステムである。2月に京都ー熊本間で動作確認を実施。3月12日にオレゴン大学、ブリティッシュコロンビア大学の協力を得て、国際回線を使った動作確認テストを実施する。
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Research Products
(12 results)
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[Publications] 両角,光男: "WWWを媒介とした協調設計授業の手法開発と評価" 平成10年度工学・工業教育研究講演会論文集(福岡). 273-276 (1998)
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[Publications] Mitsuo Morozumi: "Gradual Introduction of CAAD to Develop and Support Students'Ability in Design Studio" Selected Papers for International Workshop:Computers in Design Studio Teaching(Leuven). no.1. 115-122 (1998)
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[Publications] 両角光男: " 建築設計演習におけるWWWの活用技術とその評価" 第21回情報システム・利用・技術シンポジウム論文集(東京). no.21. 211-216 (1998)
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[Publications] 川角典弘: "インターネットを利用した遠隔地間設計教育に関する考察" 第21回情報システム・利用・技術シンポジウム論文集(東京). no.21. 217-222 (1998)
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[Publications] 庄内康浩: "ネットワークPCベースのコラボレーションシステムの開発-非同期段階の協調作業支援ツール:GW-Notebook-" 第21回情報システム・利用・技術シンポジウム論文集(東京). no.21. 331-336 (1998)
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[Publications] 戸泉協: "デザインミーティングの支援環境に関する研究(その4)-ミーティング調査をもとにしたシステム機能の整理と改良-" 第21回情報システム・利用・技術シンポジウム論文集(東京). no.21. 337-342 (1998)
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[Publications] 両角光男: "チームの創造性・生産性を高める" 建築技術. no.580. 138-143 (1998)
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[Publications] 両角光男: "Vitual Design Studioの可能性と今後の課題" 第2回設計方法シンポジウム 「建築設計におけるネットワークコラボレーションの可能性」(東京)資料集. 10-16 (1998)
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[Publications] Mitsuo Morozumi: "A Group Ware for Asynchronous Design Communication and Project Management" Proceedings of the Fourth Conference of CAADRIA'99(shanghai). no.4(印刷中). (1999)
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[Publications] Norihiro Kawasumi: "A study of Network Collaboration for Architectural Design Education" Proceedings of the Fourth Conference of CAADRIA'99(shanghai). no.4(印刷中). (1999)
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[Publications] 川角典弘: "設計環境の研究(その9) 仮想空間を利用した情報インターフェースに関する研究" 日本建築学会大会(九州)学術講演梗概集分冊建築計画. 693-694 (1998)
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[Publications] 崔栄美: "仮想空間を利用した情報インターフェースに関する研究" 日本建築学会研究報告 近畿支部. no.38. 161-164 (1998)