2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10359005
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Research Institution | National Center Test for University Admissions |
Principal Investigator |
藤井 光昭 大学入試センター, 副, 所長・教授 (70016343)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田栗 正章 千葉大学, 理学部, 理学部長・教授 (10009607)
岩坪 秀一 大学入試センター, 研究開発部, 教授 (20141997)
柳井 晴夫 大学入試センター, 研究開発部, 部長・教授 (60010055)
長谷部 清 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 教授 (70000859)
四方 義啓 名城大学, 理工学部, 教授 (50028114)
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Keywords | 多肢選択方式 / マークシート / 解答の統計分析 / 項目反応理論 |
Research Abstract |
前年度からひきつづいて (1)入学試験の作題過程に利用できる過去の試験結果の有効な分析法とその表示法 (2)マークシート方式の改善 の2点について研究を深めた。 (1)については,この研究の初年度に作題経験者から聴取した御意見,要望を考慮に入れて,受験者の種々の属性別の正答率や平均点等をはじめとして,いろんな統計指標を求め,表示することを試みた。そしてこれらと試験問題のデータベースとの一体化を検討した。今後はこの内容を充実し,作題の改善のために利用しやすいシステム表示法などを検討していく予定である。また項目反応理論にもとずく分析と正答率分析図との関係についても検討した。 (2)については,前年度の研究を深めて,受験者の思考過程を少しでもとらえられるマークシートによる解答方式における設問のつくり方の検討を行なった。そして数学の問題や化学の問題を例にして検討を行なった。 次に,マークシートよる多肢選択の解答方式と論述式の解答方式により受験者の学力のとらえ方にどのような差が生じるかを検討するため,第1段階として物理の問題について実験を行なった。同じ内容の問題を,多肢選択方式で解答させるものと論述式で解答させるものを用意し,いくつかの高等学校に協力いただいて,2年生の生徒に解答してもらって比較検討した。現在この結果を分析中で,高等学校の先生方とも意見交換を行なった上で,次年度更に深めていき,マークシートによる解答方式の改善に貢献したいと考えている。
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[Publications] 椎名久美子,柳井晴夫: "教科科目フリー型総合問題を用いたモニター調査結果の分析"大学入試センター研究紀要. 30巻. 39-66 (2001)
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[Publications] 菊地賢一: "テスト得点を用いた項目分析手法「設問解答率分析図」の評価"日本行動計量学会第28回大会. (2000)
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[Publications] 石塚智一,中畝菜穂子,内田照久,前川眞一: "テストレットモデルによる英語試験問題の分析"大学入試センター研究紀要. 30巻. 21-38 (2001)