2000 Fiscal Year Annual Research Report
授業における児童生徒の学習過程に関する国際比較分析
Project/Area Number |
10400002
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Research Institution | SOPHIA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
魚住 忠久 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50144176)
高浦 勝義 国立教育政策研究所, 初等中等教育部, 部長 (40110093)
石坂 和夫 岐阜聖徳学園大学, 外国語学部, 教授 (20099906)
佐藤 有 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10125370)
浅沼 茂 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30184146)
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Keywords | 国際比較 / 授業記録 / 授業分析 / 理科 / 社会科 |
Research Abstract |
(1)平成12年度は、昨年記録した緒川小学校、卯ノ里小学佼、池田小学校、富木島中学、田布施中学校の授業記録を英語に訳出した。 (2)さらに神明中学校および安下庄中学校で理科の授業を記録した。 (3)訳出したものは、指導案及び抽出した3人の児童生徒の学習活動(student works)である。 (4)これらの資料に各学校の紹介となるフェイスシートをつけて、アメリカの基礎教育協会(Council of Basic Education)に送付した。 (5)他方、記録した授業に関して目標分析および学習活動の分析を続行した。 (6)報告書を作成した。 (7)以上のような研究活動に加えて、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツより理科(生物単元)の授業に関して指導案及び三人の児童・生徒の学習活動の記録を入手することができ、授業における児童・生徒の学習過程に関する比較分析を行った。 その結果、小学校理科では野外あるいは教室での動植物の収集・観察をどの国でも重視していることが分かった。ねらいとしているところは(1)動植物の生態、(2)季節の変化、(3)両者の関わりについて理解させることである。中学校の理科では(1)細胞分裂、(2)身体構造の理解が目指されていることが分かった。学習シートを用いた学習や解剖が行われている。社会科(歴史)に関しては、他国からの報告はなく、国内の研究に止まった。小学校の社会科は地域教材を活用しての郷土理解が目指されており、中学校では日本史の流れの理解が目指されている。
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