1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10410016
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
圀府寺 司 大阪大学, 文学部, 助教授 (50205340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋庭 裕子 (池田 裕子) 京都国立近代美術館, 学芸課, 研究員 (50270492)
川田 都樹子 京都芸術短期大学, 造形芸術学科, 講師 (00236548)
六人部 昭典 大手前女子大学, 文学部, 助教授 (30239470)
岡田 温司 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (50177044)
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Keywords | ユダヤ / 近代美術史 / 美術史学 / 美術批評 |
Research Abstract |
1 近代美術史(学)の領域で重要な役割を果たしたユダヤ人について、基礎データベースを作成し、同時に、美術を中心とするユダヤ関連文献・資料を網羅的にデータベース化した。これらのデータベースは今後も引き続き充実させていくべきものだが、研究の基盤の主要部分はほぼ出来上がったと考える。 2 上記データベースに収録した文献・資料のうち、入手可能なものはできる限り収集するように努めた。その結果、かなりまとまった「ユダヤと美術」関連図書が出来上がりつつある。文献複写、古本など、まだ整備すべき文献・資料は多いが、れらについては今後とも引き続き収集に努めたい。 3 立命館大学において、研究代表者が本研究テーマについて研究発表をする機会を与えられ、その機に本研究グループによる討議と、今後の研究について打ち合わせを行った。また、本年三月に創刊される学術誌「西洋美術研究」の第四号(来年九月発行予定)の責任編集を担当し、本研究テーマとほぼ同一の特集を組むこととした。その編集作業と並行して、内外の研究者、研究所とのネットワーク構築に取り組み、外国ではトルニ大学(ポーランド)のマリノフスキー教授など、主要研究者何名かと研究協力体制を作った。 4 本年度の主要目的は、研究の基盤となる情報拠点とネットワークを整備することにあった。その目的はほぼ予定どおりに達成され、研究領域についての全体像ならびに未開拓領域の分布も見えつつある。来年度はヨーロッパ、イスラエル、アメリカなどの研究拠点を訪れ、研究のレヴューを受けつつ、さらに資料・情報の収集につとめるとともに、研究成果を徐々にまとめ、発表していくこととする。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 圀府寺 司: "美術史とユダヤ, H. L. C. ヤッフェ" 西洋美術研究. 2000 (4)
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[Publications] 秋庭 (池田) 裕子: "女性たちの近代 (神林恒道編)" 勁草書房, 366 (1999)
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[Publications] 圀府寺 司: "ユダヤを知る本 (沼野充義編)" 新書館, 285 (1999)