1999 Fiscal Year Annual Research Report
情報環境の変化に伴うコミュニケーション行動変容の分析
Project/Area Number |
10410042
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋元 良明 東京大学, 社会情報研究所, 教授 (50164801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
是永 論 立教大学, 社会学部, 助教授 (50275468)
石井 健一 筑波大学, 社会工学系, 講師 (90193250)
森 康俊 東京大学, 社会情報研究所, 助手 (00313065)
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Keywords | コミュニケーション行動 / 情報行動 / 通信メディア / 携帯電話 / インターネット / 社会調査 |
Research Abstract |
急速な展開を見せる情報環境下におけるコミュニケーション行動、情報行動の変化をさぐるために平成11年度、我々は以下の研究・調査を実施した。 [1]通信メディア利用行動の高次分析 [2]日記式情報行動調査およびインターネットの高度利用実態調査 [1]に関しては平成10年度科学研究費助成に基づいて99年2月に実施した携帯電話等通信メディア利用行動調査の結果を詳細に分析し、報告書を作成した。サンプルは首都圏30kmの住民の中から無作為抽出し、最終有効回収票806サンプルを得た。調査の結果、携帯電話ないしPHSの利用者は(1)調査対象の63.8%にも達する、(2)男性の方が女性より利用率が高い(71.5%対54.4%)、(3)年代別の利用率では、20代で76.5%、以下30代64.2%、10代61.3%の順、等が明らかになった。(4)職場や自宅を含め、電子メールを利用している人の割合は29%であった。また、(5)携帯電話・PHSの所有者は非所有者に比べ、友人と深いつきあいを好み、自己開示的・社交的で流行に敏感、(6)女性の方が私用で使う割合が多く、また平均通話時間が長い、(7)文字通信機能を利用している人は全体の24%であるが、10代に限っては74%に達する、等のことが明らかになった。 [2]に関しては、全国サンプル(N=2000)を対象に、2日間にわたるメディア利用行動、パーソナリティ・コミュニケーション行動を15分刻みで記入してもらい、日本人の情報行動を実態を分析しようとしたものである。また、その中で、現在インターネットを利用している人に対して、オンラインショッピングの経験、ネットワーク・コミュニティヘの参加等、高度な利用について調査を実施した。調査は1995年調査との比較するため2000年3月初旬に実施したが、結果についてはデー夕の基礎集計が終わり次第、分析する。
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[Publications] 橋元良明,石井健一,是永論,森康俊,辻大介: "携帯電話を中心とする通信メディア利用に関する調査研究"東京大学社会情報研究所 調査研究紀要. 第14号. (2000)