2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10410086
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Research Institution | Paleological Association of Japan, Inc. |
Principal Investigator |
角田 文衞 財団法人古代学協会, 古代学研究所・教授兼所長 (70072709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西井 芳子 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (90270561)
関口 力 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 助教授 (30216527)
山中 裕 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 教授
古藤 真平 財団法人古代学協会, 古代学研究所, 講師 (70250058)
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Keywords | 仁和寺文書 / 仁和寺 / 古記録 / 御堂関白記 / 御室 / 伝法灌頂 / 灌頂記 / 院家 |
Research Abstract |
角田研究代表者の統括の下に,仁和寺文書の調査を5回(平成13年5・7・10・12月,14年2月)にわたり,のべ30日実施した。関口・古藤の研究分担者2名は仁和寺の歴史を知る上で有用な聖教・記録・古文書を収める黒塗手箱の甲上段一<伝法御>・甲上段二<伝法広>・甲中段四<伝法御>・甲下段二<付法>・甲下段三<入室出家>・乙上段一<伝法広>・乙上段二<後七>・乙中段一<後七>,御経蔵第111箱<灌頂四>,塔中蔵の第22箱<甲第二十八箱>・第155箱<御修法>,『御記』について,山中研究分担者は同寺が所蔵する古記録写本について調査した。この調査によって得た資料(調書及び写真)を研究所に持ち帰って整理し,各自が取り組んでいる研究に活用するとともに,そのまとめを行った。すなわち,角田研究代表者は仁和寺草創期の研究を進めつつ,仁和寺研究の展望をまとめ直した。山中研究分担者は仁和寺所蔵古記録写本と平安中期仁和寺の研究を進めつつ,仁和寺蔵『法成寺殿日記』(『御堂関白記』)についての研究をまとめた。関口研究分担者は,史料の翻刻と歴代御室伝の研究を進めつつ,『中御室御記』逸文についての研究を発表し,『中御室御灌頂記』についての研究をまとめた。西井研究分担者は史料の翻刻と仁和寺史年表の作成を進め,古藤研究分担者は史料の翻刻を進めつつ,仁和寺の伽藍と諸院家についての研究をまとめた。山中・関口・古藤三研究分担者が行った研究のまとめは,平成14年中に刊行される『仁和寺研究』第3輯に掲載されることになっている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 山中 裕: "仁和寺蔵『法成寺殿日記』の研究"仁和寺研究. 第3輯. (2002)
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[Publications] 関口 力: "紹介『中御室御記』逸文"國書・逸文の研究. 118-123 (2001)
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[Publications] 関口 力: "翻刻『中御室御灌頂記』(非匡房本)"仁和寺研究. 第3輯. (2002)
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[Publications] 古藤 真平: "仁和寺の伽藍と諸院家(下)"仁和寺研究. 第3輯. (2002)