1998 Fiscal Year Annual Research Report
18-20世紀ロシア小説の文体の計量的・総合的比較研究
Project/Area Number |
10410106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
灰谷 慶三 北海道大学, 文学部, 教授 (40012398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 成郎 創価大学, 文学部, 教授 (70012359)
望月 哲男 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (90166330)
望月 恒子 北海道大学, 文学部, 助教授 (90261255)
浦井 康男 北海道大学, 文学部, 教授 (70115294)
安藤 厚 北海道大学, 文学部, 教授 (20012510)
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Keywords | ロシア語形態生成 / ポゴレーリスキー / プーシキン / ドストエフスキー / ゴンチャロフ / プラトーノフ / Uppsala corpus / Computer Fund of Russian Language |
Research Abstract |
1. UNIXサーバ・システムを購入し、浦井が構築してきたロシア語形態生成システム、語辞書データベースをUNIX環境で運用する準備をはじめた。 2. ザソーリナ編「ロシア語頻度辞典」のデータの校正を進め、語辞書データの充実を図った。 3. 1998年にインターネット上に公開されたComputer Fund of Russian Languageからゴンチャロフ、プーシキン、ドストエフスキー等の作品のテキストデータを入手し、また新たにプラトーノフの作品、「貴族夫人モロゾヴァの物語」等のテキストデータを作成し、それを使った分析を試みた。 4. Uppsala corpusの現代ロシア語の頻度データと手持ちのテキストデータとの比較による分析を試みた。 5. 平成10年度研究会(北海道大学文学部、2月17-18日)を催し、岡本哲也(電気通信大:ロシア語データ処理の諸問題)、浦井康男(インターネットのロシア語リソースの利用)、久保久子(北大:アンドレイ・プラトーノフにおける身体部位の用例について)、大西郁男(北大:「オブローモフ」における人物造形と「もの」)、安藤厚(「罪と罰」の語彙とUppsala Corpusの語彙データの比較)、堀越しげ子(北大DC:プーシキン「ルスランとリュドミラ」の語彙について)、丸山由紀子(学振特別研究員:17世紀ロシア古儀式派文献「貴族夫人モロゾヴァの物語」の語彙的特徴)、栗原成郎(ポゴレーリスキーの文体)、水上則子(県立新潟女子短大:ギリフェルヂング「オネガ地方のブイリーナ」における定型的表現の出現について)、岡本崇男(神戸市外大:ロシア年代記のテキストデータベース利用について)、佐藤昭宏(京大:過ぎし年月の物語の言語と古教会スラブ語の影響の可能性)、島田陽(東京国際大:「チェヴェングール」におけるчувствоとум)が研究報告を行った。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] А.Андо: "Oб особенностях употребления слова 《красота》 в романах и 《Дневнике писателя》 Лосгоевского" スラヴ学論叢. 3-1. 20-32 (1999)
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[Publications] 浦井康男: "Uppsala Corpusの運用とその有効性" スラヴ学論叢. 3-3. (予定) (1999)
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[Publications] 久保久子: "A.プラトーノフの作品における身体の部位の用例" 北海道大学文学部紀要. 96. 73-87 (1998)