1999 Fiscal Year Annual Research Report
金融大競争時代の金融システム政策のあり方と金融業の将来
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10430020
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
千田 純一 名古屋大学, 経済学部, 教授 (80022458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松原 克正 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (30262835)
栗原 裕 愛知大学, 経済学部, 助教授 (50249330)
西脇 廣治 広島県立大学, 経済学部, 教授 (30140859)
小林 毅 中京大学, 経済学部, 講師 (90292169)
西垣 鳴人 岡山大学, 経済学部, 助教授 (40283387)
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Keywords | 金融システム / アジア通貨危機 / 金融ビッグバン |
Research Abstract |
本年度は三年計画の二年目であったので、各メンバーはそれぞれのサブテーマについての資料の収集・整理などを行い、さらに、具体的な考察を精力的に行った。また、各自の研究を互いに批評するなどして、研究をさらに深めていった。 研究の発展および総合化のためには、各メンバー間での研究内容についての相互批評が必要であると考え、数回の研究会を開催した。さらに、研究を進める上において、最新の金融事象について印刷物等では得ることができない情報を得ることおよび外部研究者による客観的な批評が特に必要であると考え、8月には、伊藤和久氏(広島女子大学)をゲスト・スピーカーに招き、「アジア通貨危機とその後の展開・韓国・フィリピン」の題目で講演していただき、また各メンバーの研究内容についてレビューをしていただいた。また、研究の更なる深化のためには、対外的な研究発表の場を持つことが重要であるため、12月には広島大学の研究者を中心とする金融研究グループの研究会に各メンバーが参加し、金融政策や金融市場等に関する研究を相互に発表・批評し、意見交換を行った。また、各メンバーは各自の、現時点までの成果を論文等の形態とし、公表するなどしている。 平成12年度においては、最終年度であることから、各メンバーは個々の研究成果を外部へ発表するなどとともに、最終的には論文の形態にして、上記研究課題のもとで統一された形での研究を完成させる予定である。
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[Publications] 西脇 廣治: "デリバティブ取引と金融機関経営"広島県立大学論集. 3(1). 19-33 (1999)
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[Publications] 西垣 鳴人: "ケインズ的不確実性の全体像"岡山大学経済学会雑誌. 31(4)予定. (2000)
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[Publications] 栗原 裕: "Speculative Attack or Fundamentals? Empirical Evidence From Some European Countries."Applied Economics Letters. 1999-6.(9). 673-675 (1999)
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[Publications] 栗原 裕: "為替レートと貿易雇用 EUのケース"金融経済研究. (予定). (2000)
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[Publications] 千田純一: "ユーロ誕生の意義と今後の展望"名古屋ビジネスレポート. 20. 1-2 (1999)