2000 Fiscal Year Annual Research Report
金融大競争時代の金融システム政策のあり方と金融業の将来
Project/Area Number |
10430020
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
千田 純一 中京大学, 経済学部, 教授 (80022458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 裕 愛知大学, 経済学部, 助教授 (50249330)
家森 信善 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (80220515)
西脇 廣治 広島県立大学, 経営学部, 教授 (30140859)
松原 克正 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (30262835)
西垣 鳴人 岡山大学, 経済学部, 助教授 (40283387)
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Keywords | 金融システム / 金融ビッグバン / 金融サービス法 / 公的金融 / 地域金融 |
Research Abstract |
本年度は、三年計画で行われる本研究の最終年度であることから、研究成果をまとめ、総合化された形にすることを目標にした。各メンバーは過去二年間に行ってきた研究を仕上げ、総括することに力を注いだ。また、各メンバーの研究を総合化し、相互に議論を行うため、8月と9月に一度ずつ研究会を開催し、各メンバーの研究成果を持ちより互いに研究報告を精力的に行った。また、本年度中にも、各メンバーはそれぞれが行ってきた研究の成果を論文や書籍等の形態として積極的に対外的に発表するなどした。一方、総合化されたそれぞれのメンバーの研究成果を広く一般に公表するために、「ポスト・ビッグバンの金融システム」と題した出版原稿の形として、科学研究費学術図書刊行助成に応募した。出版原稿は六章からなる構成となっており、の構成と執筆者は以下の通りである。第一章「金融サービス法の必要性と効果」(千田純一)第二章「ビッグバン後における公的金融の役割と財投改革再考」(西垣鳴人)第三章「安定的な地域金融システムを求めて」(家森信善)第四章「デリバティブ取引と銀行業務の新展開」(西脇廣治)第五章「証券市場の自由化と株式取引行動の変化」(小林毅)第六章「欧州通貨統合と金融機関」(栗原裕)となっている。この出版原稿は、刊行助成が得られれば、千倉書房より出版される見通しである。また、年度末には各メンバーの研究成果をまとめ、研究成果報告書を完成させた。
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[Publications] 家森信善: "個人貯蓄者八の金融サービスの提供について"郵政省貯鍋「調査研究レポート」. 8. 27-51 (2000)
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[Publications] 栗原裕: "EUにおけるテーラールールの存在"経済論集(愛知大学). 153. 11-29 (2000)
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[Publications] 西垣鳴人: "不確実性の観点によるプルーデンス政策の再検討"岡山大学 経済学会雑誌. 32・3. 53-174 (2000)
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[Publications] 栗原裕: "EU通貨統合の深化と拡大"中日新聞社. 203 (2000)