1998 Fiscal Year Annual Research Report
高速スイッチング法による原始惑星系円盤の高分解能観測
Project/Area Number |
10440066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | National Astronomical Observatory of Japan |
Principal Investigator |
森田 耕一郎 国立天文台, 電波天文学研究系, 助教授 (20167688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阪本 成一 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (60300711)
川辺 幸子 (奥村 幸子) 国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (20224842)
石黒 真木夫 統計数理研究所, 予測制御研究系, 教授 (10000217)
川辺 良平 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (10195141)
石黒 正人 国立天文台, 電波天文学研究系, 教授 (40023684)
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Keywords | 電波天文学 / 電波干渉計 / 電波伝播 / 開口合成 |
Research Abstract |
本年度は、高速スイッチング法のための基礎データを得るために、アンテナの主鏡部および架台部に各々40及び80点のセンサーを取り付け、温度特性についての基礎ナータ取得システムを構築し、実際に測定を行った。また、高周波で高速スイッチングを生かして観測がおこなえるように、230GHz受信機の性能をこれまでの100/150GHz帯受信機に匹敵するまでに向上させることに成功した(開口能率20%以下=>平均30%)。 さらに、実際の観測システムの改造を加え、受信機バックエンドからのデータ取り込み速度を8秒から4秒に向上させた。これにより、高速スイッチングのアンテナの動きに追従してデータを取得できるようになった。これらの基礎開発を基にしながら、高速スイッチング試験が可能な、比較的強い連続波電波源ペアーを選びだし、数日に渡って試験観測を行った。 その結果、サイクル時間が120秒という比較的ゆっくりした高速スイッチングでも、得られた電波源の画像のダイナミックレンジを2倍向上させることができることが明らかになった。実験では、サイクル時間60秒でのデータも取得し、更に近接した原始星の連星システムの観測も行い、2つの星が分離できるか、現在データを解析中である。
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Research Products
(1 results)