1998 Fiscal Year Annual Research Report
森林の利用形態別、森林基盤整備計画手法に関する研究
Project/Area Number |
10460063
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 洋司 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (00111394)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁多見 俊夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (20192255)
岩岡 正博 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (40213269)
酒井 秀夫 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (70126069)
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Keywords | 森林の利用形態区分 / 森林基盤整備計画 / GIS / 森林簿 / 森林作業 / 林道網計画法 |
Research Abstract |
本課題の目的は、森林を有効に活用するために現在の森林の利用形態区分法を明らかにし、その上でどのような森林作業を行うかを明確にし、森林の形態別の森林の基盤整備針画手法、すなわち林道網計画手法を開発し、森林基盤整備計画を効果的に行うことである。具体的には、森林の利用形態たとえば保安林、水源浪涵養林、景観保持のための休養林と木材利用としての経済林を明らかにし、その特徴を明確にする。この森林施業法と搬出法を含めた森林の利用形態別区分方法をGIS、コンピュータによるデータ分析によって開発する。さらにコンピュータによる森林利用形態別の森林基盤整備計画法を開発する。 本年は、東京大学秩父演習林(木材利用、保安林、水資源林、景観利用のための森林)、北海道演習林(水資源、保安林、木材利用のための森林)の既存の森林簿、業務関係資料等をデータとし,新たに購入したTNTmipsによるGISのデータベニスを構築した。 その上で利用形態を含め、森林基盤整備および作業システムのための試験地を秩父演習林、北海道演習林、茨城県大子町の民有林に設定した。上記GISにより作成した演習林のデータバンクを基に地形、樹種などの施業因子、既設道路位置等のデータにより試験地の利用形態を比較し解析した。高速処理と画像処理の可能なコンピュータによるGISにより環境資源を含めた森林の利用形態の分類法を究明した。さらに大子町造林地35haについてGISによりケーススタデイとして森林基盤としての林道網との関係を追求し、上記森林の利用形態別に森林作業法を検討し、森林基盤としての路網計画を試行した。
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[Publications] 小林洋司: "間伐材の森林土木材料への利用促進について" 林道(林道研究会誌). 12号. 251-255 (1998)
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[Publications] 小林・岩岡・酒井・仁多見: "急勾配の林道路線設計と施工" 東京大学農学部演習林報告. 100号. 215-225 (1998)
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[Publications] 酒井秀夫・桜井倫・小林洋司: "作業道のり高とのり面崩落の関係" 東北森林科学会誌. 3・2. 13-15 (1998)