1999 Fiscal Year Annual Research Report
運動習慣及び社会環境ストレスが非特異免疫能と生体内活性酸素バランスに及ぼす影響
Project/Area Number |
10470101
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Research Institution | 国立公衆衛生院 |
Principal Investigator |
熊江 隆 国立公衆衛生院, 労働衛生学部, 室長 (40145363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 はつ子 国立公衆衛生院, 労働衛生学部, 主任研究官 (90222736)
内山 巌雄 国立公衆衛生院, 労働衛生学部, 部長 (20151897)
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Keywords | 非特異免疫能 / 活性酸素 / 抗酸化物質 / ストレス / 運動負荷 / 中高年 / 化学発光法 / 肺胞マクロファージ |
Research Abstract |
当該年度においては、本研究課題で主要設備として購入したマイクロプレート用高感度発光測定システムに対応した蛍光測定用光源を用い、蛍光測定に関する研究成果を生物発光化学発光研究会第18回学術講演会において報告し、更に詳細に検討した結果はLumines cenceに掲載された。次いで、ラットの肺胞マクロファージにおける細胞内カルシウムイオン動態測定の基礎的な測定条件に関する研究成果を第9回体力・栄養・免疫学会において報告した。また、実験動物としてBrown Norway系ラットを用い、90週齢まで通常飼育し、非特異免疫能として肺胞マクロファージの活性酸素種産生能を多検体同時化学発光法とチトクロムc還元法で測定した。得られた結果を8th Biennial Meeting of The Transp acific Allergy and Immunology Society(Hawaii,USA)において報告したが、12週齢から17週齢までの成熟期に非特異免疫能に変化が認められた。また、平成10年度にWistar系ラットを用いて行った研究成果の一部を第54回日本体力医学会大会において報告し、現在も測定結果を統計処理している。 一方、平成12年度に行う予定である健康を意識して運動を始めた中高年を対象者とした研究の基礎として、大学駅伝選手における好中球の活性酸素種産生能の変化を第69回日本衛生学会総会で報告し、更に詳細に検討した結果はInt.J.Sports.Med.に掲載された。さらに、競技選手の食習慣等の調査を行い、得られた成果を第9回体力・栄養・免疫学会及び第58回日本公衆衛生学会総会に発表し、簡便で迅速な摂取栄養素量の推定方法を開発し、Environmental Health and Preventive Medicineに掲載された。また、一流競技選手を対象者として心理的な変化を検討した成果は、体力・栄養・免疫学雑誌に掲載された。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kumae T.: "Development of a new simple estimating method for protein,fat,and carbohydrate in cooked foods"Environmental Health and Preventive Medicine. 4巻4号. 205-211 (2000)
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[Publications] Kumae T.: "Effects of endurance training during summer camp on non-specific immunity in long- distance runners"Int.J.Sports Med.. 20巻. 390-395 (1999)
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[Publications] Kumae T.: "A study of the fluorescence measurement using a 96-well microplate by a remodeled parallel luminescent measuring system"Luminescence. 14巻6号. 375-381 (1999)
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[Publications] Sugawara K.: "Production of reactive oxygen species from human neutrophils in many kinds of environment"Hirosaki Med.J.. 51巻. s31-s42 (1999)
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[Publications] 熊江隆: "実業団長距離走選手における副交感神経性オーバートレーニングの心拍スペクトル解析及び心理調査による検討"体力・栄養・免疫学雑誌. 9巻2号. 116-121 (1999)
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[Publications] 鈴樹享純: "癌検診受診者と非受診者の喫煙習慣の相違が有効性評価のための症例対照研究に及ぼす影響"体力・栄養・免疫学雑誌. 9巻2号. 122-125 (1999)
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[Publications] Kumae T.: "Bioluminescence and Chemiluminescence. Edited by A Roda et al."John Wiley & Sons,West Sussex.. 273-276 (1999)
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[Publications] 熊江隆: "スポーツ医科学.(編)中野昭一"杏林書院,東京. 309-327 (1999)