1999 Fiscal Year Annual Research Report
BMPを用いた石灰化誘導機能を組み込んだ覆髄剤,断髄剤の開発
Project/Area Number |
10470408
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
松田 浩一 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (20109458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚越 慎 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (10236846)
中出 修 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (70188986)
遠藤 一彦 北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70168821)
豊岡 広起 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30285530)
斎藤 隆史 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (40265070)
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Keywords | BMP / 石灰化 / 覆髄剤 / 断髄剤 / 象牙質誘導 |
Research Abstract |
BMP(骨形成タンパク質)を用いた石灰化誘導機能を組み込んだ覆髄剤,断髄剤を開発するための基礎実験を種々実施して以下の結果を得た. まず,動物実験において,線維状ガラス膜がBMPの支持体となりうることを見い出した.しかし,線維状ガラス膜を支持体とした場合,軟骨形成が旺盛におこり,これは,支持体の幾何学的構造に起因するものと考えられた.移植後の炎症反応が強いものの,BMPの支持体としては骨不溶性基質(免疫原性を有しているため,臨床には不向き)についで,優秀な支持体であり,これを改良することにより,優れた象牙質形成因子となりうることが明らかになった. さらに,象牙質の石灰化に重要な役割を果たしていると思われるホスホホリンの機能に関してin vitro実験を行い,結合型ホスホホリンのリン酸基が重要な役割を占めているが,脱リン酸をうけた場合には,カルボキシル基とリン酸基の共同作用が重要となることが明らかになった.また,結合型に対して遊離型ホスホホリンは石灰化制御に働くことが明らかになった.また,支持体となるコラーゲンに関しては,コラーゲン線維の安定化がホスホホリンの共有結合の安定化につながり,石灰化誘導能を増強させることが明かとなった.
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[Publications] 斎藤 隆史 ら: "in vitroにおける象牙質コラーゲンによる石灰化誘導実験"日本歯科保存学会雑誌. 42・2. 323-329 (1999)
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[Publications] S.Ito et al.: "In Vitro Mineral Induction by Immobilized Phosphoprotein"Higashi Nippon Dental Journal. 18・1. 7-15 (1999)
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[Publications] 豊岡 広起 ら: "遊離型フォスフォフォリンによる象牙質石灰化の制御"日本歯科保存学会雑誌. 42・3. 640-646 (1999)
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[Publications] 斎藤 隆史 ら: "象牙質基質モデルとしてのフォスフォフォリン-再構成コラーゲン線維複合体による石灰化誘導"日本歯科保存学会雑誌. 42・4. 776-782 (1999)
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[Publications] T.Sito et al.: "In Vitro Apatite Induction by Phosphophoryn Immobilitized on Modified Collagen"Journal of Bone Mineral Research. (印刷中). (2000)