1999 Fiscal Year Annual Research Report
補綴物装着時の接着性レジンの接着効果を高める支台歯の清掃を含めた表面処理の開発
Project/Area Number |
10470420
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
南 弘之 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (50244257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶原 浩忠 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (20274855)
田中 卓男 鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40113584)
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Keywords | 接着性レジン / 接着強さ / 接着耐久性 / 接着ポンティック・ブリッジ / 硬質レジン歯 / 接着面の表面処理 / サンドブラスト処理 / 圧縮空気供給システム |
Research Abstract |
1.接着ブリッジの接着耐久性を向上させる表面処理法の検討 硬質レジン歯をポンティックとして用いた接着ブリッジ(接着ポンティック・ブリッジ)について,接着強さと接着耐久性を評価するとともに,硬質レジン歯と接着材料との接着強さや接着耐久性を高める方法について検討した.その結果,ポンティック切縁部に歯軸に対し45°方向から荷重を加えた場合の接着強さは,歯軸方向に加えた場合よりも有意に低くなることが明らかになった.また,硬質レジン歯の接着には4-META/MMA-TBBOレジンが適していることが明かとなったが,熱サイクル試験50,000回後の接着強さは約30%まで低下した.さらに,試験片の破断は硬質レジン歯との界面で生じ,硬質レジン歯のの接着部位を補強するうえで,硬質レジン歯隣接面へのホールの付与が有効であることが示された. 2.圧縮空気供給システムの異なるサンドブラスターによる表面処理効果 圧縮空気の供給システムの異なるサンドブラスターについて,支台歯の被着面処理能力を比較検討した.その結果,カセットボンベを用いて圧縮空気を供給するサンドブラスターによる支台歯のサンドブラスト処理は,従来型サンドブラスターと同等の接着強さを得ることができる有効な表面処理方法であることが明らかとなった.これにより,チェアサイドのみならず,在宅歯科診療などにおける接着技法の積極的な活用が期待される.
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