1998 Fiscal Year Annual Research Report
看護実践を記述する用語の構造の解析および用語体系の構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
10470525
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
中西 睦子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00070681)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安藤 幸子 神戸市看護大学, 看護学部, 助教授 (80285353)
近森 栄子 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (80280105)
藤崎 郁 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (30285358)
大田 勝正 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (60194156)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (60123204)
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Keywords | ターミノロジー / 看護実践 / 看護行為 / 用語体系 / 看護技術 / 成人看護 |
Research Abstract |
日常の看護実践での看護行為の構造を、臨床判断との複雑な関連性に着目しながら分析し、学術用語としての看護実践用語体系を構築していくことが本研究の目的である。 初年度は、成人看護学領域におけるデータの質的・量的分析と、看護実践の構造解析、用語の体系化を行った。具体的には、成人看護学領域で3〜5年経験している中堅的な立場にある看護者68名を対象として、半構成的面接法を用いて看護実践を記述する用語調査を行った。 調査結果から、以下のことが示唆された。 1. 行為ラベルの表現方法は、その特徴によって以下の4つに分類できることが明らかになった。 1) 基本的な看護行為を表す単語あるいは句を用いたもの 2) 基本的な看護技術や看護行為を表す単語に時期、対象、内容を特定する単語を付け加えて分節として表したもの 3) 基本的な看護技術を表す用語を2つ以上併記したもの 4) 日常的な用語を用いて看護者自身の言葉として表現したもの 2. 行為ラベルと行為の内容との関係を分析した結果、ラベルと内容が一致しているのは85%であり、内容の一部のみがラベルとして表現されているだけのもの3%、一つのラベルに対し複数の行為内容が含まれているもの7%、ラベルと内容が異なるもの5%となっており、看護実践の用語の中にも見直しの必要な用語が混在していることが明らかとなった。 次年度は、計画どおり成人看護学領域での分析を踏まえた上で、母性・小児・精神・地域看護学の各領域において、さらに調査研究を進めていく予定である。
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Research Products
(1 results)