2000 Fiscal Year Annual Research Report
アレルギー小児のQOLの向上(QOL評価票の開発と,それを用いた環境改善の評価)
Project/Area Number |
10470529
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Research Institution | Nagaya University |
Principal Investigator |
石黒 彩子 名古屋大学, 医学部, 教授 (70135375)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 太一 藤田保健衛生大学, 衛生学部, 講師 (20273203)
浅野 みどり 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30257604)
神戸 俊夫 名古屋大学, 医学部, 講師 (50093018)
土井 まつ子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (00155615)
鳥居 新平 愛知学泉大学, 家政学部, 教授 (80023802)
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Keywords | 喘息 / アトピー性皮膚炎 / QOL調査票 |
Research Abstract |
<喘息児QOL調査票の開発> 10〜18歳の喘息児285名を対象とした調査で次のことが明らかになった。 1.QOL総得点は、200点満点中169.4±13.3点、女児の得点は男児よりも低かった。 中学1年生は小学6年生よりも有意に低かった。 2.重症喘息児のQOL得点が低いとはいえなかった。 3.低得点群で特に低かったのは、「感情との関連」;同じように健康など4項目、「社会的」;充実した学校生活など3項目,「身体的」;鍛錬の決心の1項目であった。 4.カテゴリー毎の比較において、低得点群では家族的項目が特に低い傾向があった。 5.信頼性・妥当性の検討結果:1)内的整合性;α係数は調査票全体では0.8以上 2)反復再現性(test-retest);4カテゴリー全てにおいて0.6以上 3)妥当性;因子分析で6因子が抽出されたが累積寄与率は39%と低かった。因子負荷量0.4未満を削除して再度行った結果、25項目で5因子が抽出されて累積寄与率は49.6%まで上昇した。第1因子は社会的項目、第2因子は感情との関連項目、第3因子は身体的項目、第5因子は家族的な項目とほぼ対応していた。 <アトピー性皮膚炎児のQOL調査票の開発> 前年度の調査結果をもとにして35項目からなる調査票案を作成した。回答は5段階のリカートスケールである。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 石黒彩子: "在宅療養中の気管支喘息学童のQOL調査-低得点群の状況を中心に-"日本小児看護学会誌. Vol.9,No1. 148-149 (2000)
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[Publications] 杉浦太一: "喘息児のQOL測定の試み(第1報)-質問紙を用いたQOL得点の評価-"日本看護研究学会誌. Vol.23,No3. 341 (2000)
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[Publications] 浅野みどり: "喘息児のQOL測定の試み(第2報)-質問項目ごとの回答傾向-"日本看護研究学会誌. Vol.23,No3. 342 (2000)
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[Publications] 杉浦太一: "質問紙を用いた気管支喘息児と健常児のQOLの比較"第47回日本小児保健学会プログラム. 742-743 (2000)
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[Publications] 浅野みどり: "気管支喘息のQOL調査票の開発-信頼性・妥当性の検討-"第20回日本看護科学学会学術集会講演集. 303 (2000)