2000 Fiscal Year Annual Research Report
住環境・地球環境に関連する意識と行為の家庭内外での継承に関する研究
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10480020
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Research Institution | Shokei Women's Junior College |
Principal Investigator |
阿留多伎 眞人 尚絅女学院短期大学, 生活科学科, 助教授 (30232078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬場 たまき 尚絅女学院短期大学, 生活科学科, 講師
桂 重樹 尚絅女学院短期大学, 生活科学科, 教授 (80161090)
渡邊 千恵子 尚絅女学院短期大学, 生活科学科, 助教授 (30233737)
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Keywords | ライフスタイル / 地球にやさしい / 意識継承 / 三世代家族 / 核家族 / 環境 / 住環境教育 / 総合的学習 |
Research Abstract |
1.目的:本年度は家族の構成員間の相関性を四分点相関係数を用いて把握することにより、家庭内でのライフスタイルの継承性を明らかにするとともに学校教育における環境学習の実態を把握した。 2.課題と方法:(1).家庭における環境に配慮したライフスタイルの家族間の相関性 仙台市に居住する家庭の各構成員を対象に環境に配慮したライフスタイルの認識と実行についてのアンケート調査を実施した。対象となるライフスタイルとして17項目を選定したが、この選定にあたっては、一昨年と昨年収集した調査結果をクラスター分析し、同一クラスターに調査項目が集中しないように配慮した。調査対象は仙台市内の9箇所の住宅地とし、800世帯にアンケートを直接配布し、郵送で回収した。9箇所の住宅地は年代や立地が偏らないように配慮した。回収数は349票で回収率は43.6%であった。アンケート調査をもとに家族の構成員ごとの環境に配慮したライフスタイルの認識率、実行率を求め、家族の構成員同士で相関があるのかを四分点相関係数を算出して比較した。(2)学校教育における環境教育 仙台市内の小中学校で使用されている教科書副読本を収集し、住環境や自然環境に関するキーワードを抜き出して学習内容の分類を行なった。 結果:(1).構成員間の相関性 ライフスタイルの四分点相関係数を求めたところ「認識」では祖父-祖母、祖母-長子、祖父-長子間で相関係数が高く、父-母や母-長子、次子-他の構成員での相関係数は低かった。「実行」では祖父-祖母、父-祖父、長子-次子で相関係数が高く、祖母-次子、祖父-次子、祖母-父での相関係数が低かった。相関係数がマイナスとなったのは祖母-次子だけだった。(2).学校教育 学習内容は偏り、知識の伝達にとどまる傾向が見られた。特に小学校高学年における実践的な学習が減少していることが明らかとなった。そこで、小学校高学年を対象に、各教科に分散されている学習内容を集約し、さらに掘り下げて学べるような実践的な教材「50年後の未来のまちづくり」の試作を行った。
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