1999 Fiscal Year Annual Research Report
教員養成・教員研修における大学と教育現場とのパートナーシップに関する実証研究
Project/Area Number |
10480037
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
澤本 和子 日本女子大学, 教授 (50226081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 俊行 岡山大学, 助教授 (40231287)
西之園 晴夫 佛教大学, 教授 (90027673)
水越 敏行 関西大学, 教授 (20019409)
吉崎 静夫 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (20116130)
成田 雅博 山梨大学, 助教授 (10237612)
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Keywords | 教師教育 / 授業研究 / 教師の成長・発達 / 現職教育 / 教員養成 / 実践的力量形成 |
Research Abstract |
平成10年度に、3グループに分かれてそれぞれの研究活動を開始した。今年度はその成果を踏まえ、各パートの研究を進めた。1は教員養成におけるパートナーシップ研究である。2は現職教育における、3はSBCD (学校を基盤とするカリキュラム開発研究 school-basedcurriculum development)における研究である。 またパートナーシップの語義について、海外の実態と比較検討した。本研究の調査によると、イギリス、アメリカ合衆国、カナダの大学では、現在実践的力量形成を目指すさまざまな研究が進行中で、その成果に基づく大学教育改革と小中学校の改革が進められている。英国では大学と学校現場の連携が、実践的な研究を通して制度化されている。平成11年9月には、澤本・藤岡が台衆国のハワイ大学マノア校、シカゴ大学、カナダのOISEトロント大学オンタリオ教育研究所を訪問し、本科研の研究成果を発表し、同時に当地の研究成果の報告と、大学における教員養成・教師教育の実際を視察した。その結果、当地ではメンターが制度化され、効果的に組織されて、大学と連携して活動していることや、教育実習制度も充実していることが確認された。11〜12月には、バース大学継続教育学部長のカルダーへッド教授を招き、日本女子大学をはじめ東京、神戸の4大学で附属校園も含めて研究会・講演会を実施し、大学・現場双方の教員がその成果に直接触れる場を設定した。
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[Publications] 澤本和子: "子どもが自分の学習をふり返る(自己評価)授業において、どのように時間を弾力的に運用したらよいか"教職研修. 1月増刊号. (2000)
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[Publications] 澤本和子,芥川元喜: "教師の授業分析記述に関する研究(1)-「カード構造化法」における分析記述の検討"日本教育工学会研究報告集. 27-34 (2000)
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[Publications] 澤本和子: "学習指導の改善に生きる研修とはどのようなものか 教師の成長を保証する現職教育の方向-ジェームズ・カルダーベド教授の英国教育改革研究を踏まえて-"教職研修. 2月増刊号. 156-159 (2000)
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[Publications] 澤本和子: "ベテラン教師の実践的知識-教師のほめ言葉に学ぶ-"月刊 国語教育. 2月号. 26-31 (2000)
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[Publications] 澤本和子,武藤秀樹: "特集学びを育てる自己評価-学びを育てる<リフレクション教育カリキュラム>の開発>"月刊 国語教育研究. 334号. 28-33
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[Publications] 藤岡完治・澤本和子 編著: "授業で成長する教師"ぎょうせい. (1999)