1999 Fiscal Year Annual Research Report
全アジアの環境変動地域の抽出のための時系列衛星データによる土地被覆変化の検出
Project/Area Number |
10480124
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
建石 隆太郎 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (90114545)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黄 少博 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助手 (30272355)
石山 隆 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助手 (00110289)
|
Keywords | AVHRR / 土地被覆 / 前処理 / 時系列衛星データ |
Research Abstract |
本研究における環境変動地域とは砂漠化、(伐採、火事等による)森林消失、農地開発などの理由で土地被覆が変化した地域をいう。この土地被覆変化は、人間活動あるいは自然環境変化の要因で起こっており、これが逆にまた地域的な気象、水収支、動植物の種、等の自然環境を変動させる大きな要因となったり、また人間活動に直接影響を与える。すなわち、土地被覆変化は環境変動の一つの指標である。 本研究では、グローバルまたは大陸規模で、1981年以降のAVHRRデータを用い、環境変動のあった地域を土地被覆変化の観点から抽出することを目的としている。 解像度1〜8kmのAVHRRデータから土地被覆変化を検出するためには解決すべき問題点がある。雲の存在、観測の角度条件の差異(走査角、太陽天頂角)、地表面の方向性反射特性、センサ感度の変化などの要因がAVHRRデータに影響を及ぼしている点である。これらの要因を衛星データから除去しなければ、衛星データから正しく土地被覆変化を検出することは困難である。本年度はこれらの要因を取り除くための時系列AVHRRデータの前処理の方法を開発した。雲などの時間軸に対する高周波ノイズを除去するための時系列AVHRR NDVIに対する前処理法としてTemporal Window Operation(TWO)法を開発した。また、太陽天頂角の影響は60度以上で大きくなることを確認した。
|
-
[Publications] 朴鍾杰,建石隆太郎,松岡真如: "AVHRR NDVI時系列データの高周波ノイズ除去のためのTWO法の提案"写真測量とリモートセンシング. 38・8. 36-45 (1999)
-
[Publications] Chen Xiuwan, Ryutaro Tateishi: "A method on land cover classification by combining unsupervised algorithm and training data"Geocarto International. 14・4. 13-18 (1999)