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1998 Fiscal Year Annual Research Report

大学食堂のゼロエミッション化へのアプローチ

Research Project

Project/Area Number 10480143
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

久野 勝治  東京農工大学, 農学部, 教授 (70092484)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 敬一  東京農工大学, 農学部, 助教授 (90178723)
塩谷 哲夫  東京農工大学, 農学部, 教授 (60226107)
佐渡 篤  東京農工大学, 農学部, 教授 (40014956)
Keywordsゼロエミッション / コンポスト化 / 間代材 / わりばし / ディスポーザー / 溶存酸素量 / 界面活性剤量 / パーティクルボード
Research Abstract

本研究では、大学食堂をとりまく環境問題と物質の流れについて経済的にも検討し、割著の利用と食後の食器のふき取りによる、排水のCOD(化学的酸素要求量)等の汚染の消滅、拭き取り後の紙と残飯を利用したコンポスト化、使用後の割箸の利用法など、大学食堂のゼロエミッション化について検討することを目的とし、平成10年度には以下の結果を得た。
6月以降毎月1回の食堂排水を採取し、COD・溶存酸素量および界面活性剤量を調べた結果、CODは6〜10月は30〜90mg/lに対して11〜3月は80〜120mg/lと上昇する傾向を示した。一方、溶存酸素量は水道水レベルの30〜35%レベルから10〜15%レベルに低下していた。界面活性剤量は時期によってばらつきが大きく測定回数を増加させる必要があることがわかった。
食堂から排出された生ゴミを加熱脱水装置ディスポーザーで脱水を行ったところ、生ゴミの重量あたり51.2%を脱水した。生ゴミの絶乾重量あたり113.8%を脱水したことになり、脱水残査の水分は取り出した重量あたり7.80%、絶乾重量あたり17.3%であった。
そして、紙は予想以上に大量に入れられることがわかった。
東京農工大学の食堂において割箸利用の実験を行った。スギ間伐剤割箸は、徳島県山城町森林組合で製材し、障害者施設(箸蔵山荘)で利久および元禄の箸加工を行った。輸入の広葉樹の割箸は1膳0.8円であるが、間伐材割箸は2.5円程度になる。
使用済みの割箸については、チップ化し、パーティクボードに加工することの検討を行った。シュレッダー粉砕された割箸は、ボード化にあたり障害になることはなかった。ただし、スギは比較的密度が低いのでパーティクルボードに大量に利用されると品質の低下を招くが、1日200トン程度の木材原料(建築解体材と広葉樹チップ)に1膳3〜4グラムの割箸が数万膳だとしても1トンにも満たない量であるので、問題には成らないと判断できる。

URL: 

Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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