1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10490008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩田 修一 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授 (50124665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芦野 俊宏 東京大学, 人工物工学研究センター, 講師 (40302583)
河西 寛 東京大学, 工学系研究科, 助手 (40010970)
関村 直人 東京大学, 工学系研究科, 助教授 (10183055)
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Keywords | 材料設計 / 材料情報 / 数値シミュレーション / 照射損傷 / 材料データベース |
Research Abstract |
今年度は、材料分野で用いられている計算手法を収集し、一部実装を行った。実装したプログラムをマクロ特性およびイオン照射損傷によるカスケードの挙動とを対象としてまとめ、個々の計算モデルの間での情報交換について検討を加えると共に、ネットワーク上での材料情報のリソース間での情報交換のためのフレームワークについての検討を加えた。 1. 有限要素法・転位動力学法・組織成長のシミュレーションプログラムを既知のアルゴリズムに基づいて実装した。これらの間で交換可能なミクロ組織、応力分布、組成といった情報セットを記述し、画像情報・実験データ等との連携についての検討を加えた。 2. 上記の結果に基づいて、インターネットで標準的に用いられるデータ表現形式であるXML/RDFをベースとして材料情報を交換するための中立的な情報表記形式、それぞれの手法に対するメタデータの記述のためのボキャブラリを定義し、モジュール型シミュレーション技法の確立へ向けての検討を行った。 3. 分子動力学法・モンテカルロ法によるシミュレーションと実験との対比。イオン照射による損傷のカスケードの挙動について、生成初期については分子動力学法を用い、この結果に基づいてその後の挙動についてモンテカルロ法によってシミュレーションを行った。得られた結果に関してSTMによる観察との対比・計算モデルの検証を行った。
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[Publications] S.Iwata: "Interoperabilities of Materials Databases" Proc.of 8th German-Japanese Workshop on Chemical Information. (印刷中). (1999)
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[Publications] N.Sekimura: "Defect Cluster Formation in Vanadium Irradiated with Heavy Ions" Journal of Nuclear Materials. (印刷中). (1999)
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[Publications] T.Morioka: "A Monte-Carlo Simulation Study of Point-Defect Bahavior in Cascades" Journal of Nuclear Materials. (印刷中). (1999)
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[Publications] N.Shichijo: "Design of Workbench for Integration of Resources in Material Design" Proc.of the Conf.on Computational Eng.and Sci.3. 969-973 (1998)
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[Publications] H.Kawanishi: "Microstructure and Hardening in thermally-aged and newtron-irradiated Fe-Cu model alloy" ASTM STP-1366. (印刷中). (1999)