1999 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10555130
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Research Institution | Kurume National College of Technology |
Principal Investigator |
池田 隆 久留米工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (80222884)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 卓伸 久留米工業高等専門学校, 電気工学科, 助手 (50270369)
渡邉 亮 熊本大学, 工学部, 教授 (50040382)
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Keywords | 補聴器 / 電話 / DSP / 単共振分解 / FPGA |
Research Abstract |
本研究は、これまで我々が研究をすすめてきた電話用単共振分解型補聴方式を、研究用の中規模システムに基づいて実用化可能な規模の小型リアルタイム装置として実現し、個々の聴覚障害者の聴力特性に合わせた設定が容易にできる実用型電話音声用補聴器として完成することを目的とする。 本年度は、FPGAの評価セットによる検証をすすめ、DSP、FPGAを組み合わせた回路設計と処理プログラムの改良を中心に研究をすすめた。前年度のシステム設計に従い、DSPプログラムは処理の高速化を開発効率より優先しアセンブリ言語で記述した。このため、書き替えと動作確認にやや複雑な手順を必要としている。改良中のソフトウェアは、DSPとFPGAを連結した回路構成で周辺部品点数を削減した実用的な小型装置でもリアルタイム処理できる見通しを得ている。一方高性能の新型DSPは電力消費が少なく処理速度が速くかつオンチップメモリも充分で一層の小型化に貢献することが明らかになった。しかしデバイスの入手、部品実装などの点で試作機に採用できるか確定できない点が残った。このため、まず在宅型の電話機で実用への基礎を確立する方向ですすめたい。 以上のようにシステム設計を具体化し、ソフトウェアの検討と回路設計を行った結果、装置化した場合に機能を達成し得ることが確認できた。今後装置本体の製作、動作検証及び聴き取りテストヘ進む計画である。
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