1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
10555150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Maizuru National College of Technology |
Principal Investigator |
岡本 寛昭 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 教授 (20043367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 立人 舞鶴工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (90270298)
中沢 重一 舞鶴工業高等専門学校, 建設システム工学科, 教授 (10300592)
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Keywords | タイヤ路面騒音 / 騒音レベル / ドラム型騒音試験機 / コンクリート舗装 / 路面改質 / 小粒径骨材 |
Research Abstract |
コンクリート舗装の路面改質による低騒音化について音響学的に詳細な検討を行うためには、室内でタイヤ路面騒音が測定できる試験装置を必要とする。タイヤ路面騒音を測定できる試験装置を製作する目的で、国内外の研究機関における道路騒音測定に関係する研究手法や試験装置を調査研究した。それらの調査結果を参考にし、直径1.4m、幅40cm、設計速度60km/hの諸元を有するアルミニウム製のドラム型タイヤ路面騒音測定装置を製作し、本校実験室に設置した。また、この装置には、騒音センサ、タイヤ接圧センサ及び路面変位センサを組み込み、騒音レベル、周波数特性、路面凹凸度など、本研究において必要とする音響解析や路面解析をFFTアナライザによってデータ解析するシステムを構築した。本装置においては、ドラム外面の模擬路面を取り替えることによって路面材質、路面凹凸度合いが自由に変えられる。 道路騒音に関する実態及び技術動向について国内の官民研究機関を訪問し資料の収集を行った。さらに、供用中の一般道路についてタイヤ路面騒音の実測を走行車直近音法により行い、騒音レベルと走行速度の関係を把握し、既往の文献と比較検討した。 スリップフォーム工法によって小粒径骨材露出コンクリート舗装を建設する際の施工法や設計法について調査を行った。国内における実施例を現地調査し問題点の把握にも努めた。 以上から、現時点において路面を改質することによるコンクリート舗装の低騒音化は、小粒径骨材露出コンクリート舗装が有力であるとの見通しが得られた。
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