1999 Fiscal Year Annual Research Report
水文・水資源データベースの構築とそのネットワーク共用化体制の確立
Project/Area Number |
10555174
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
椎葉 充晴 京都大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90026352)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 昭彦 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (30201495)
大手 伸人 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10233199)
砂田 憲吾 山梨大学, 工学部, 教授 (20020480)
立川 康人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (40227088)
森山 聡之 熊本工業大学, 工学部, 助教授 (50136537)
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Keywords | データベース / インターネット / ネットワーク / 水文・水資源 |
Research Abstract |
米国のように大規模なデータセンターを設立しそこにスタッフを配置するような措置は、大幅な人員増を望めない日本の現状では不可能である。したがって、現状では、そういった予算措置を要求しつつも、研究者自身が研究・教育の一環としてデータベース構築を実現していくことができるような研究体制を作り、実際に有用な情報を社会に発信していく枠組を構築していかねばならない。 水文・水資源のデータベース化を図っていくためには、 1.水文・水資源に関するデータの処理・保存・共有体制 2.データポリシーに関する基本方針 3.データベース構築に対する研究評価 に対して合理的な考え方を示し、多くの研究者からの同意を得ることが継続的なデータベース構築のために必須である。そこで、本研究グループ全員が担当となって上記のことがらを議論し、土木学会、水文・水資源学会等に提言を行なった。 また、実際の情報発信の機構を形成していくために、水文・水資源に関する観測データの処理・保存・共有体制のさきがけとして今後のガイダンスとなるような水文・水資源データベースシステムを構成した。具体的には、京都大学(担当、立川)、地球フロンティア(担当、陸)、熊本工業大学(担当、森山)にそのための計算機システムを導入して、インターネットを通じて情報発信を開始した。発信する情報は、当面この研究計画の枠内でできることとして、水文・水資源データのメタ情報、すなわち水文・水資源データのカタログ情報を集積し、どの機関にどのようなデータが存在しどのようにアクセスすればよいかといった情報を整理して公開した。
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[Publications] 牛山素行,宝謦,立川康人,市川温,椎葉元晴: "Internetを活用した災害情報の整備とその利用状況"京都大学防災研究所年報. 第43号. (2000)