1998 Fiscal Year Annual Research Report
環境表面の中間赤外域の分光反射・透過特性計測装置の開発
Project/Area Number |
10555204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉田 篤正 岡山大学, 工学部, 助教授 (60174918)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 智 岡山大学, 工学部, 助手 (20236277)
鷲尾 誠一 岡山大学, 工学部, 教授 (20026222)
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Keywords | 分光測定 / 中間赤外 / 半球量 / 指向特性 / 反射 / 透過 / 環境表面 |
Research Abstract |
本研究で開発する計測装置は、我々がこれまで開発を進めてきた可視〜近赤外域用の分光反射・透過特性の計測装置を基礎として、中間赤外域を対象とし、工学的に定義された物理量を求めることができるように設計した。また、環境表面のふく射の半透過・散乱・吸収性、表面散乱・拡散反射性に対応できるように反射・透過の角度特性、半球量を同一の光学系で容易に測定できることを目指した。計測装置の光源部には水冷式シリコニットを採用した。光源から出た光は平面鏡と凹面鏡により集光し、光学フィルタと回折格子分光器により単色光に変換する。分光器を出た光は平面鏡と凹面鏡により試料に集光する。回転楕円体面鏡の第一焦点置かれた試料から半球状に反射された光は、第二焦点に置かれた検知器に集光される。試料への光の入射角度は、試料ホルダーを回転させることにより実現した。検知器には液体窒素冷却式InSb素子を使用した。試料と検知器の間に絞りを置くことにより反射・透過の角度特性が容易に求めることができた。また、分光器の入口スリットの前に置いた光学チョッパにより、それ以降は断続光となり、ロックインアンプと組み合わせて位相検波増幅することにより背景光の影響を除去した。開発を進めている計測装置を用いて、セラッミクスを試料として半球反射率の予備測定を行い、計測装置の性能評価を行った。.今後、透過測定も行えるように計測装置の設計変更を行い、各糧環境表面の半球反射率、半球透過率の測定を行い、そのスペクトル特性を明らかにする。また、その角度特性の測定も行う予定である。光ファイバの使用も現在検討している。
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Research Products
(2 results)