1999 Fiscal Year Annual Research Report
生体内ラジカル反応の制御を目的とした新規バイオマーカーの開発と応用
Project/Area Number |
10556016
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大澤 俊彦 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (00115536)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 浩二 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (40203533)
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Keywords | 酸化ストレス / モノクローナル抗体 / ヘキサノイルリジン / メチルグリオキサール / アクロレイン / ジチロシン / 脂質過酸化物 / DNA酸化傷害 |
Research Abstract |
マクロファージや好中球由来のジチロシンはチロシンの二量体であり、特異的な蛋白質の酸化修飾マーカーである。これまでにコラーゲンやレンズクリスタリンなどのタンパク質でジチロシンが検出されているが、化学的な手法では組織・細胞内におけるジチロシンの局在性を明らかにすることは困難である。そこで、我々はジチロシンを認識するポリクローナル抗体の作製を試み、その特異性を解析し、また、免疫組織染色によるヒト脳におけるジチロシンの検出及びその局在性を明らかにすることができた。また、脂質過酸化初期生成物として、リノール酸ヒドロペルオキシドがタンパクと反応し新しい付加生成物、ヘキサノイルリジンが生成し、また、脂質過酸化終期生成物として、アクロレインが酸化ストレス発現に重要な役割を果たしていることを有機化学的に明らかにすることができた。さらに、糖尿病の新しいバイオマーカーとして、糖化蛋白質、特に、メチルグリオキサール(メイラード反応生成物)との反応産物であるアルグピリミジンに特異的なモノクローナル抗体の作成に成功し、ヒトの動脈硬化巣に対する免疫染色に成功した。また、最近では、デオキシグアノシンと13-リノール酸ヒドロペルオキシドとの縮合物の化学構造の解析に成功し、モノクローナル抗体の作成にも成功することができた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Uchida, K.他: "Acrolein Is a Product of Lipid Peroxidation"J. Biol. Chem.. 273. 16058-16066 (1998)
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[Publications] Kato, Y.他: "Immunohistochemical Detection of Dityrosine in Lipofuscin Pigments in the Aged Human Brain"FEBS Letters. 439. 231-234 (1998)
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[Publications] Kato, Y.他: "Formation of Ne-(Hexanonyl)lysine in Protein Exposed to Lipid Hydroperoxide"J. of Biol. Chem.. 274(29). 20406-20414 (1999)
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[Publications] Oya, T.他: "Methylglyoxal Modification of Protein"J. of Biol. Chem. 274(26). 18492-18502 (1999)
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[Publications] Okada, K.他: "4-Hydroxy-2-nonenal-mediated Impairment of Intracellular Proteolysis during Oxidative Stress"J. of Biol. Chem.. 274(34). 23787-23793 (1999)
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[Publications] Uchida, K.他: "Activation of Stress Signaling Pathways by the End Product of Lipid Peroxidation"J. of Biol. Chem.. 274(4). 2234-2242 (1999)